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江東区提訴案、大田区議会が可決

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東京都臨海部の 人工島「中央防波堤埋立地(中防)」 の 帰属問題で、 大田区議会は29日、 都の 調停案の 受け入れを拒否する議案と、 同様に全島帰属を主張していた江東区を相手取り、 境界画定を求めて東京地裁に提訴する議案を全会一致で可決した。 区の 担当者は「速やかに提訴したい」 と述べた。
東京都臨海部の人工島「中央防波堤埋立地(中防)」の帰属問題で、大田区議会は29日、都の調停案の受け入れを拒否する議案と、同様に全島帰属を主張していた江東区を相手取り、境界画定を求めて東京地裁に提訴する議案を全会一致で可決した。区の担当者は「速やかに提訴したい」と述べた。
中防は都が1973年からごみの埋め立て地として造成中。両区は503.2ヘクタールについて100%の帰属を主張し今年7月、都に調停を申請した。都の自治紛争処理委員会は10月、両区の海岸線からの等距離線などを基準に分割して「江東区86.2%、大田区13.8%」とする調停案を提示し、受諾を勧告した。調停成立には両区議会の同意が必要で、江東区議会は受諾を全会一致で可決していた。
議決後、大田区の松原忠義区長は、海岸線からの等距離線を基準とした点について「(計画通り埋め立てが進むと江東区が)今後も多くの面積を編入し続ける。きわめて不合理だ」と不満を示した。
中防には2020年東京五輪・パラリンピックのボートとカヌー・スプリントの会場「海の森水上競技場」と、馬術の一部競技の仮設会場「海の森クロスカントリーコース」が整備される。
一方、江東区の山崎孝明区長は「早期解決の大義を投げ捨て、調停案を拒否すると同時に司法的判断に委ねる決断に至ったのは極めて遺憾」とのコメントを出した。
小池百合子都知事は「調停案を受諾しない旨を議決するとともに、江東区に対して訴訟を提起する議案を可決したことは大変残念。必要な対応を検討していく」との談話を出した。【大迫麻記子】

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