当時東レ社長の 榊原経団連会長が陳謝:大手繊維・ 化学メーカー、 東レの 子会社でデータの 改ざんが行われていた問題について、 当時、 東レの 社長を務めていた経団連の 榊原会長は、 「ざんきに堪えない」 と述べた。 …
大手繊維・化学メーカー、東レの子会社でデータの改ざんが行われていた問題について、当時、東レの社長を務めていた経団連の榊原会長は、「ざんきに堪えない」と述べた。 経団連の榊原会長は「今般、東レ、わたしの出身企業だが、その子会社でこのような事態が発生して、ご心配とご迷惑をおかけしたことに対し、経団連会長、また、東レ相談役として、心からおわび申し上げる」と述べた。 経団連の榊原会長は、都内で取材に応じ、東レ社長在任中に子会社でデータの改ざんが行われていた問題について、「経団連会長として、企業倫理、法令順守の徹底を呼びかけていた最中に、自分の膝元でこういう事態が発生したことを非常に重く受け止めており、まさに、ざんきに堪えない」と陳謝した。 また、東レが問題を把握して1年以上公開しなかったことに対しては、「顧客対応を最優先した経営判断を尊重したい」と述べる一方、経団連として、会員企業に対し、法令順守や品質管理の徹底を、あらためて強く呼びかけていく考えを示した。 一方、世耕経済産業相は閣議後の会見で、東レに対し、適切な顧客対応と再発防止策の実施などを指示したことを明らかにしたうえで、「日本の製造業の信頼を傷つけかねない。速やかに社会に対して公表し、信頼回復に全力を注ぐことを期待したい」と述べた。