Start Japan Japan — in Japanese 「次は何が落ちてくるのか」悲痛な訴え

「次は何が落ちてくるのか」悲痛な訴え

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沖縄の 空から爆音は消えなかった。 沖縄県宜野湾市の 市立普天間第二小学校の 校庭に米軍ヘリの 窓が落下した事故から一夜明けた14日、 米軍は同小に隣接する普天間飛行場で米軍機の 飛行を再開させた。 同小の 上空でもオスプレイなどの 米軍機が飛び交い、 学校関係者や住民からは「安心して暮らせない」 と悲痛な訴えが漏れた。
沖縄の空から爆音は消えなかった。沖縄県宜野湾市の市立普天間第二小学校の校庭に米軍ヘリの窓が落下した事故から一夜明けた14日、米軍は同小に隣接する普天間飛行場で米軍機の飛行を再開させた。同小の上空でもオスプレイなどの米軍機が飛び交い、学校関係者や住民からは「安心して暮らせない」と悲痛な訴えが漏れた。
同小では昼過ぎ、福田達夫防衛政務官が現場となった校庭を視察した。視察中も周囲では米軍機が爆音とともに飛び交った。喜屋武(きゃん)悦子校長と福田政務官との面談は非公開だったが、宜野湾市教育委員会によると、喜屋武校長は、学校の上空を飛ばないとの回答が沖縄防衛局から得られるまでは校庭利用を再開できないという要望を改めて伝えたという。
同市教委によると、「怖い」と欠席した2年の男子児童がいるほか、落下時に現場にいた教職員2人も精神的にショックを受けており、同小は市と県にカウンセリングを要望。カウンセラーや保健師を派遣するという。
普天間飛行場近くの緑ケ丘保育園でも今月7日、米軍ヘリから落ちたとみられる部品が見つかったばかり。同園の母親5人と神谷武宏園長らも14日、沖縄防衛局を訪ね、父母会から「原因究明までの飛行禁止」「保育園上空の飛行禁止」を求める嘆願書を提出した。
3歳の長女が同園に通う与那城千恵美さん(44)は「空からあんなに大きい窓が落ちてくるって何ですか。子供たちは今学校に行ってるんですよ。きょう何が落ちてくるか分からない」と苦しげに詰め寄った。沖縄防衛局の高木健司次長は「米側に強く申し入れしたい」と応じた。
この日は、普天間飛行場周辺の住民らが米軍機の騒音被害を訴えた第2次普天間爆音訴訟の控訴審の弁論が福岡高裁那覇支部(那覇市)であり、弁論前の集会では落下事故に対する抗議の声が相次いだ。島田善次訴訟団長は(77)「保育園に物が落ちる、小学校に窓が落ちる。県民や子供たちの命を一顧だにしていない状況では米軍を『良き隣人』とは言えない」と批判した。
普天間第二小の近くで放課後に子供たちが集まる「居場所」をつくっている原告の赤嶺和伸さん(63)は「子供たちは『ピンチだった』『やばかった』と言っていた。米軍機は学校上空を飛んではならず、これまで日米両政府がきちんと対応していれば、落下事故は起きなかったはずだ」と話した。【川上珠実、佐藤敬一】

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