フィリピン災害対策当局や国家警察は24日、 南部ミンダナオ島を襲った台風27号による死者が200人に達したと明らかにした。 土砂崩れや増水した河川による災害に巻き込まれた行方不明者も10
台風27号による雨で道路が水であふれ、車の屋根に避難する住民たち（22日、フィリピン・ミンダナオ島北部のカガヤン・デ・オロ）＝ロイター 【マニラ＝共同】フィリピン災害対策当局や国家警察は24日、南部ミンダナオ島を襲った台風27号による死者が200人に達したと明らかにした。土砂崩れや増水した河川による災害に巻き込まれた行方不明者も100人以上いるとみられ、捜索や救助を急いでいる。 災害対策当局によると、台風による大雨でミンダナオ島中部から西部にかけて大規模な洪水や土砂崩れが発生した。地元テレビは茶色い濁流が家屋を押し流したり、人々が泥や土をかき出して救出活動をしたりする様子を報じた。 台風27号は既にミンダナオ島を通過したが、４万人以上が高台や公共施設などに避難している。増水で橋が流されたほか、道路が損壊して孤立している地区もあるという。電気や通信網も寸断されており、被害の全容把握には時間がかかる可能性もある。
