築地市場(東京・ 中央)に隣接する商店街「場外市場」 は30日、 年末年始に向けて魚介類を買い求める客や外国人観光客でにぎわった。 「場内」 とも呼ばれる築地市場は2018年10月に豊洲へ移転するが「場外」 は
築地市場(東京・中央)に隣接する商店街「場外市場」は30日、年末年始に向けて魚介類を買い求める客や外国人観光客でにぎわった。「場内」とも呼ばれる築地市場は2018年10月に豊洲へ移転するが「場外」は残る。「場内」移転前の最後となる年の瀬に毎年訪れる買い物客らは「今までで一番多い」などと、人出に驚いていた。 正月の食材などを買い求める人たちでにぎわう築地場外市場(30日、東京都中央区) 「今だけズワイガニ1500円!」。店員が威勢よく呼びかけると、店の前に人だかりができ、カニを見ようと後ろでつま先立ちの人も。店先の通りは身動きが取れないほど混雑し、買い物客らは少しずつ進みながら食材を物色した。 毎年年末に予約していたサケを場外市場で受け取るという埼玉県越谷市の会社員、井野雅彦さん(49)は「すごい人出。今までで一番多い」と舌を巻いた。 カキ、ブリ、フグなどが入った袋を抱えた中央区の会社員、無藤和彦さん(52)は「築地の雰囲気を味わえるのはこれが最後かも」と思い、家族5人で買い物に来た。「来年で市場がすっぽり無くなってしまうと寂しくなる」と残念がる。 江戸川区の飲食業、鹿倉聡さん(56)は「年明けに長女が出産予定で、めいも恋人を連れてくると聞く。にぎやかな年始になりそう」とほおを緩めながら、買ったマグロやサーモンを保冷バッグいっぱいに詰め込んだ。