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飛行再開に「沖縄の人たちの命を軽視…」

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保育園園長「『最大限避ける』という言葉はまやかし」 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の 大型ヘリコプターCH53Eが普天間第二小学校の 校庭に窓を落下させた事故からわずか6日後の 19日、 米軍は沖縄の 反対を押し切り、 CH53Eの 飛行を再開させた。 今月7日にCH53の 部品が屋根で見つかった飛行場近くの 緑ケ丘保育園の 上空も19日は米軍機が飛び交った。 神谷武宏園長(55)は米軍と飛行再開を容認した日本政府に問いかける。 「沖縄の 人たちの 命を軽視してまで飛ばす理由はどこにあるの か」
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の大型ヘリコプターCH53Eが普天間第二小学校の校庭に窓を落下させた事故からわずか6日後の19日、米軍は沖縄の反対を押し切り、CH53Eの飛行を再開させた。今月7日にCH53の部品が屋根で見つかった飛行場近くの緑ケ丘保育園の上空も19日は米軍機が飛び交った。神谷武宏園長(55)は米軍と飛行再開を容認した日本政府に問いかける。「沖縄の人たちの命を軽視してまで飛ばす理由はどこにあるのか」
保育園は普天間飛行場から北に約300メートルに位置し、滑走路の延長線上にある。米軍は飛行再開にあたって「普天間飛行場を離着陸する全機に対し、全ての学校の上空の飛行を最大限可能な限り避けるよう指示した」と日本政府に説明した。しかし保育園上空を米軍機が大きな音を立てて通過していく。神谷園長は語気を強める。「いつもの日常。『最大限避ける』という言葉はまやかしでしかない」
小学校への落下事故の原因について、防衛省は18日、米軍の説明に基づき、脱出用の窓を機体から外すレバーが「人的ミス」で固定されていなかったと発表した。「構造的な問題はない」などとする説明を受け入れ、飛行再開を容認した。
神谷園長は言う。「朝鮮半島情勢もあって米軍は訓練しているのだろうが、私たちにとっては北朝鮮のミサイルよりも、ヘリから何かが落ちてくるかという危機感の方が差し迫っている」
同園の屋根で見つかったのは円筒状の物体で、米軍はヘリの部品であることは認めたが、自身の調査結果から「飛行中に落下したものではない」とする。米軍がそうした見解を示して以降、園は想定外の「誹謗(ひぼう)中傷」にさらされている。
園には、部品が見つかったのは「自作自演だ」とするメールや電話がほぼ連日入る。「教育者として恥ずかしくないのか。早く自首してください」といった文言が書かれている。神谷園長は「屋根には部品が落ちた跡とみられるへこみもある。職員らが『ドーン』という音も聞いている。どこから降ってきたのか。うやむやにしてもらっては困る」と、日本政府に対し徹底的な調査を求める。
「誹謗中傷」は普天間第二小学校にも向かっている。宜野湾市教委によると、その種の電話は同小に「やらせじゃないか」といった内容で計20件以上。市教委には、男性の声で「学校は基地建設の後に建てたんだろう。事故は市教委のせいだ」との電話があった。担当者が、1969年の開校後に普天間飛行場の機能が強化されたことを説明すると、相手はこう言って電話を切った。「移転しろ」
普天間飛行場は45年の沖縄戦の際に米軍が民間の土地を接収して建設したものだ。市中央に位置し、面積約480ヘクタールは市域の4分の1を占める。神谷園長は語る。「好きこのんで基地周辺に住んでいるわけではない。日本の平和がどういう犠牲で成り立っているのか。本土の皆さんもその実態を理解し、沖縄の人たちの怒りを分かってほしい」【遠藤孝康】

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