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JR西社長、宝塚線事故遺族に直接説明の意向 台車亀裂

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JR西日本の 来島達夫社長は20日の 定例会見で、 新幹線の 台車に破断寸前の 亀裂が見つかった問題について、 「(宝塚線脱線事故の 犠牲者遺族の )お怒りもあると思う。 努力が至らなかった部分はおわびし、 安全を高め…
JR西日本の来島達夫社長は20日の定例会見で、新幹線の台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題について、「(宝塚線脱線事故の犠牲者遺族の)お怒りもあると思う。努力が至らなかった部分はおわびし、安全を高めていく覚悟や決意を話したい」と語った。
来島社長は会見の冒頭で「安全性に対する信頼を裏切るものと認識しており、深くおわび申し上げる」と頭を下げた。亀裂の原因究明に向けて国の運輸安全委員会に協力し、独自でも進めるという。
JR西によると、博多発東京行き「のぞみ34号」では、車掌や保守担当者が異音や異臭などを察知しながら名古屋駅まで約3時間走行した。来島社長は、走行を続ける判断をした認識や背景を調査するとした上で、「決してダイヤ優先にはなっていないと信じている」と強調した。
2005年4月の宝塚線(福知山線)の脱線事故では、107人が死亡した。来島社長は「月命日の訪問など、お会いする機会や方法はいろいろある」と語り、遺族に直接説明する意向を示した。その上で、「なぜ変われなかったのか自問し、12年前に誓ったことを社員が実践実行できるよう組織を挙げて努力していきたい」と述べた。(波多野大介)

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