「3%賃上げ」 前向きな検討を:「従来より踏み込んだ」 賃上げを呼びかけた。 …
「従来より踏み込んだ」賃上げを呼びかけた。 経団連は、2018年の春闘で、経営側の交渉指針となる「経営労働政策特別委員会報告」を発表した。 工藤経団連副会長は「報告の副題は、『働きがいと生産性向上、イノベーションを生み出す働き方改革』とした。(3%の賃上げは)できるところは、やってくださいと」と述べた。 経労委報告の序文で、榊原経団連会長は、「安倍首相による『3%の賃金引き上げ』への言及は、1つの象徴的な数字を挙げながら、社会的な要請・期待感を代弁したものと、とらえるべきだ」と指摘した。 基本的な考え方としては、「従来より踏み込んだ処遇改善」を図り、「『3%の賃上げ』との社会的期待を意識しながら、自社の収益に見合った前向きな検討が望まれる」と呼びかけている。 基本給を底上げするベースアップと定期昇給を含めた賃上げは、前年の実績が2.34%で、3%を超えたのは、1994年(3.10%)が最後。 このほか、報告には「同一労働同一賃金」や、「兼業・副業」、「転勤」などの考え方が盛り込まれた。 春闘は、3月14日の集中回答日に向けて、労使交渉が本格化する。