第94回東京箱根間往復大学駅伝・ 復路(3日、 神奈川・ 箱根町芦ノ湖駐車場-東京・ 大手町=109・ 6キロ)絶対王者にはかなわなかった。 36秒の アドバンテージがありな…
第94回東京箱根間往復大学駅伝・復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場-東京・大手町=109・6キロ)絶対王者にはかなわなかった。36秒のアドバンテージがありながら、山を下り始めて15キロすぎ。東洋大・今西駿介(2年)の横を、青学大・小野田勇次(3年)がさっそうと駆け抜けていった。 (サンケイスポーツ)
「36秒差が有効打にならなかった。こっちの弱いところ(6~8区)で強いところ(選手)を当てられ、それもジャブじゃなくストレートを食らったような感じ。勝負どころで一気に行かれた」
酒井俊幸監督(41)は力負けを認めた。36秒差で4年ぶりに往路優勝を飾るも、6区で逆転され52秒差をつけられると、青学大の独走を許した。それでも唯一の4年生だった9区の小早川健が区間3位、最終10区の主将・小笹椋(3年)が区間賞を獲得。目標としていた11時間1分台に迫る11時間2分32秒でゴールしたが、青学大は昨年の優勝タイムを6分31秒上回る10時間57分39秒をマーク。総合力では完敗だった。
負けはしたものの、10年連続3位以内、3年連続の2位と安定感は抜群。1年生が4人、2年生が3人の布陣で、往路優勝と総合3位以内の目標を達成した。来年は今回のメンバー9人が残る。
「鉄紺(東洋大のチームカラー)の逆襲の布石は打てた。ベースを作って力で流れを持ってこられるようなチームを作って、(大学駅伝)3冠を狙うつもりでいきたい」
酒井監督の期待も膨らむ。打倒青学大へ、チームスローガンの「1秒を削り出す」戦いが始まる。 (角かずみ)