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追悼、再生願い石積みのオブジェ照らす

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6434人が犠牲となった阪神大震災は17日で23年を迎える。 神戸港の 物流の 回復などハード面や経済面の 復興が進む一方、 被災者の 生活はまだ課題が多い。 兵庫県内の 災害復興公営住宅に住む65歳以上の お年寄りの 割合は2017年11月現在で51.8%と過去最高を更新し、 兵庫県平均(27.5%)の ほぼ2倍。 「孤独死」 した1人暮らしの 入居者は、 統計開始の 00年以降、 累計1027人と1000人を超えた。 県や神戸市などで設立した復興基金は20年度には解散する見通しで、 基金によるきめ細かな被災者支援施策が手薄になる可能性がある。
6434人が犠牲となった阪神大震災は17日で23年を迎える。神戸港の物流の回復などハード面や経済面の復興が進む一方、被災者の生活はまだ課題が多い。
兵庫県内の災害復興公営住宅に住む65歳以上のお年寄りの割合は2017年11月現在で51.8%と過去最高を更新し、兵庫県平均(27.5%)のほぼ2倍。「孤独死」した1人暮らしの入居者は、統計開始の00年以降、累計1027人と1000人を超えた。県や神戸市などで設立した復興基金は20年度には解散する見通しで、基金によるきめ細かな被災者支援施策が手薄になる可能性がある。
昨年末には犠牲者らの名前を掲示する「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)への落書きや、六甲山頂付近の震災鎮魂碑がペンキのようなもので塗りつぶされたことが発覚。震災を知らない世代への体験継承も課題となっている。
16日夕には、同県宝塚市の武庫川の中州で「生(せい)」の文字をかたどった石積みのオブジェ(縦20メートル、横10メートル)が照らし出された。震災発生時刻12時間前の午後5時46分、犠牲者を追悼し、人の心やまちの再生を願って集まった人々が黙とうした。【栗田亨、石川勝義】

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