1月31日に癌性心膜炎の ため死去したヒップホップグループ「ET‐KING」 の リーダー、 いときん(本名・ 山田祥正=やまだ・ よしまさ、 享年38)さんの 通夜が3日、 大阪市の …
1月31日に癌性心膜炎のため死去したヒップホップグループ「ET‐KING」のリーダー、いときん(本名・山田祥正=やまだ・よしまさ、享年38)さんの通夜が3日、大阪市のやすらぎ天空館でしめやかに営まれた。 関係者やファンら1000人以上が参列し、花で埋め尽くされた祭壇中央には、昨年12月28日にZeppなんばでステージに復帰した際の笑顔で笑う、いときんさんの写真が飾られた。 また、斎場の入口付近にはファンのためにメッセージ記帳台と焼香台を設置。愛用のキャップやシューズ、法被などのステージ衣装が並べられ、多くのファンが別れを惜しんだ。 メンバーのコシバKEN(37)は「19日に倒れてその後、意識が戻らないまま病室にいたんですが、その間、彼は持ち前の力強さで生きようと必死に頑張ってくれました。仲間と家族とそばにいる時間を作ってくれ、一緒の時間を過ごさせていただきました」と、いときんさんの病床の様子を語った。 ファンの前に姿を見せたのは、昨年12月28日のステージが最後となった。アンコールで3曲を披露したが、コシバは「「本当は『もっとたくさんの歌を歌いたい』と本人から申し出があったんですが、闘病中ということと、僕たちもこれが最後ではないと思っていたので、本人が歌いたい曲を歌ってもらった。今となっては、もっとたくさんの曲を歌ってもらえばよかったのかもしれませんが、そのぶん生き続けると納得してくれたんだと思います」と振り返った。 1月の初めにはメンバーだけで過ごす時間があり「健康の大切さや、28日を経て結成20周年に向けてやっていこう」と話したという。 コシバは「3年前にTENNを失って、いときんもいってしまった。2人がいなくなった『ET‐KING』は当初の『ET‐KING』ではないかもしれませんが、彼らの作った音楽と気持ちを引き継いでいけるのは、一番近くにいた僕らだと思っている。いときんは『俺たちの歌を聞いてくれる人、ライブを待ってくれる人が一人でもいるなら、たとえ一人になっても続けていく』と言っていましたので、僕たちも同じ気持ちでこれからも活動していきます」と話した。 また、2014年に死去したTENNさん(享年35)、いときんさんとともに「ET‐KING」の結成メンバーであるKLUTCH(39)も「20年近く時間を過ごす中で、目の前の人を大事にする男だった。その気持ちを引き継いで、7人で歌を作って7人で歌っていきたい」と誓った。 取材対応後は、ファンの前に足を運び「意志を引き継いで、僕たちしか歌えない歌をこれからも歌っていこうと思ってます。見ていてください。そして、耳にしたときは思い出してやってください。最高の男たちです。それに負けないように俺たちも日々精進していきます」と頭を下げると、多くのファンから「頑張れー」と声が上がった。