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国際親善試合 ウクライナ2-1日本 日本、守り連係欠く

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【リエージュ(ベルギー)丹下友紀子】 サッカー日本代表は27日、 当地での 国際親善試合でウクライナと対戦し、 1-2で敗れた。 ワールドカップ(W杯)ロシア大会の 1次リーグで対戦するポーランドを想定した相手に対し、 日本は前半にオウンゴールで先制点を献上したが、 前半41分に槙野(浦和)の ヘディングシュートで
【リエージュ(ベルギー)丹下友紀子】サッカー日本代表は27日、当地での国際親善試合でウクライナと対戦し、1-2で敗れた。ワールドカップ(W杯)ロシア大会の1次リーグで対戦するポーランドを想定した相手に対し、日本は前半にオウンゴールで先制点を献上したが、前半41分に槙野(浦和)のヘディングシュートで追いついた。後半は守備が連係を欠いてウクライナに勝ち越しを許し、小林(川崎)、中島(ポルティモネンセ)らを投入したがゴールにつながらなかった。
日本は1-1で引き分けた23日のマリ戦から先発メンバーを8人入れ替え、本田(パチューカ)が代表戦で半年ぶりに先発した。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本が55位、ウクライナは35位。6月14日開幕のW杯に向け、日本代表は5月30日にガーナと日産スタジアムで対戦。翌31日にW杯に臨むメンバーの発表が見込まれる。
ウクライナ 2 1-1 1 日本
1-0
▽得点者【ウ】OG(前21分)カラワエフ(後24分)【日】槙野(前41分)
日本は攻守にウクライナに上回られて完敗した。
前半は巧みなパスを駆使した相手の攻撃に対して受け身に回って何度もピンチを招き、21分に植田のオウンゴールで先制点を許した。それでも41分に柴崎のフリーキックに槙野が頭で合わせて同点に追いついた。
後半は連動した攻撃のリズムをつかむ場面もあったが、相手の攻撃に翻弄(ほんろう)され、24分に再び失点。中島が投入された終盤には相手ゴールを再三襲ったが、得点には結びつけられなかった。
○…久々の先発でも本田は輝きを見せられなかった。右サイドでプレーし、守備では果敢に自陣へ戻ってプレッシャーをかけ、存在感を示した。ところが攻撃ではテンポの遅さとパスミスが目立ち、得点に絡めないまま後半20分にピッチを去った。昨年9月のW杯アジア最終予選以来となる代表戦の先発に意気込んだものの、結果にはつながらなかった。
右へ左へと振られ、日本の守備陣形は崩れていく。球際での勝負を挑む前に、ウクライナの素早いサイドチェンジについていけず、幾度もスペースを与えた。「まだ(W杯へ)準備はできていない」と話していたハリルホジッチ監督の言葉を実感させる内容だった。
前半21分の失点シーン。日本は簡単にボールを中へと入れさせた。ゴール前へと上がっていた相手センターバックのラキツキーに、誰も詰められない。確実性の高い相手にフリーでシュートを打たせてしまえば、ゴールネットを揺らされるのは必至だった。
その後もウクライナの右から左へのサイドチェンジで、酒井高がポジショニングを見誤り、そのままペナルティーエリアに進入されてシュートまで持ち込まれる。後半も槙野が相手に振り切られて、ピンチを招く場面があった。
守備陣は吉田(サウサンプトン)と酒井宏(マルセイユ)が負傷で招集が見送られて不在とはいえ、W杯に出場できずに世代交代を図るウクライナにすら力の差を見せつけられた。
「このようなゲームでしっかり自信をつけたい」と語っていたハリルホジッチ監督。自信をつけるどころか、大きな不安を残して、W杯までの残り2カ月半を過ごすこととなった。【丹下友紀子】

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