(31日、 選抜高校野球 星稜4―3近江) 仲間にもみくちゃにされながら、 ヒーローになった星稜の 奥川恭伸(やすの ぶ)が泣いた。 延長十回2死無走者で次打者席にいた奥川。 「前の 南保さんが安打した瞬間、 サヨ…
(31日、選抜高校野球 星稜4―3近江)
仲間にもみくちゃにされながら、ヒーローになった星稜の奥川恭伸(やすのぶ)が泣いた。
延長十回2死無走者で次打者席にいた奥川。「前の南保さんが安打した瞬間、サヨナラ打のイメージがわいた」。打撃は得意でないが、ファウルで粘った後の5球目、甘い変化球を打ち返すと、打球は左中間深くへ。「ほっとして涙が出た」
2年生右腕は、2回戦に続き救援でマウンドに上がった。六回のピンチを抑えると、その裏には食らいついた打撃で2点適時打。流れを呼び込んだ。
星稜は2014年夏の石川大会決勝で九回裏に8点差をひっくり返し、「逆転の星稜」と言われた。今大会も2試合連続の逆転勝ちで、1995年以来の選抜8強を決めた。(坂名信行)