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松本晃会長が退任へ 役職全て退く予定

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カルビーは27日、 松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)が6月下旬の 株主総会で退任する人事を発表した。 取締役などの 役職も全て退く予定。 松本氏は2009年6月の 就任以降、 コスト削減や女性管理職の 登用拡大などに取り組み、 右肩上がりに同社の 業績を伸ばした。 4月23日の 取締役会で今後の 経営体制を決めるが、 当
カルビーは27日、松本晃会長兼最高経営責任者(CEO)が6月下旬の株主総会で退任する人事を発表した。取締役などの役職も全て退く予定。松本氏は2009年6月の就任以降、コスト削減や女性管理職の登用拡大などに取り組み、右肩上がりに同社の業績を伸ばした。4月23日の取締役会で今後の経営体制を決めるが、当面は伊藤秀二社長が経営を引き継ぐ見通し。
「9年を良い一区切りと判断した。救援投手のつもりがちょっと長かった。結果として、まずまずの業績だったかと思う」。東京都内で記者会見した松本氏は、満足感をにじませながら語った。
松本氏は伊藤忠商事を経て、1999年から米医療用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人社長を務めた。創業家の打診で09年から現職に就き、外部から招かれた「プロ経営者」として注目された。
当時のカルビーは成長が伸び悩んでいた。松本氏は「良い会社なのに成果にこだわっていない」として、「約束した結果に責任を持つ」よう意識改革を断行。製造コストの削減や海外展開、シリアル食品「フルグラ」のブランド強化などに取り組んだ。また女性管理職の増加など多様な人材活用に注力した。
一方、海外売上高比率は1割強で、就任当初から掲げる3割の目標には達しなかった。松本氏は「もっと結果にこだわらないといけない。海外に出るとカルビーはつぶされてしまう」と語った。二人三脚で経営に当たってきた伊藤社長は「世界でブランドの定着が課題だ。成長を継続できる体制作りが重要だ」と決意を述べた。【竹地広憲】

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