麻生太郎財務相は２７日の 閣議後記者会見で、 セクハラ疑惑で辞任した財務省の 福田淳一前事務次官について「財務省の 信頼を落とした点などについて処分をする」 と話し、 近く懲戒処分相当とする意向を明らかにした。 支払いを保留している約５３００万円の 退職金を減額する方針で、 減給分を退職金から差し引く。
麻生太郎財務相は２７日の閣議後記者会見で、セクハラ疑惑で辞任した財務省の福田淳一前事務次官について「財務省の信頼を落とした点などについて処分をする」と話し、近く懲戒処分相当とする意向を明らかにした。支払いを保留している約５３００万円の退職金を減額する方針で、減給分を退職金から差し引く。
共同通信によると、財務省は６カ月の減給２０％の懲戒処分相当とする方針。２７日午後にも発表する。
麻生氏は、福田氏が女性記者と２人で面会したことを認めたことも明らかにした。一方、セクハラの事実認定については、女性社員が被害を受けたと公表したテレビ朝日との間で調整が続いているとして、現時点では「認定できない」と説明。調査の結果、セクハラの事実が認定された場合、追加の処分が「あり得る」と話した。
政府は２４日に福田氏の処分を見送った上で辞任を承認したが、退職金の支払いを保留。麻生氏は、調査で懲戒処分に相当すると判断されれば、退職金を減額することを福田氏に了解させたとしている。
福田氏のセクハラ疑惑は週刊新潮が報道。福田氏は、「（報道された）やりとりをしたことはない」と疑惑を全面否定したが、「職責を果たすのが困難な状況になっている」として１８日に辞任を表明した。【岡大介】
