Start Japan Japan — in Japanese 是枝監督「万引き家族」に最高賞=第71回カンヌ国際映画祭-日本作品21年ぶり

是枝監督「万引き家族」に最高賞=第71回カンヌ国際映画祭-日本作品21年ぶり

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【カンヌ(フランス南部)時事】 フランスで開催された第71回カンヌ国際映画祭で19日夜(日本時間20日未明)、 長編コンペティション部門の 審査結果が発表され、 是枝裕和監督(55)の 「万引き家族」 が最高賞パルムドールを受賞した。 日本作品の 受賞は1997年の 「うなぎ」 (今村昌平監督)以来21年ぶり5作目。 〔写真特集〕カンヌ国際映画祭2018 是枝監督は2004年に「誰も知らない」 で当時14歳だった主演の 柳楽優弥さんが男優賞、 13年には「そして父になる」 で審査員賞を受けており、 3度目の 受賞作で最高賞を手
【カンヌ(フランス南部)時事】フランスで開催された第71回カンヌ国際映画祭で19日夜(日本時間20日未明)、長編コンペティション部門の審査結果が発表され、是枝裕和監督(55)の「万引き家族」が最高賞パルムドールを受賞した。日本作品の受賞は1997年の「うなぎ」(今村昌平監督)以来21年ぶり5作目。
〔写真特集〕カンヌ国際映画祭2018
是枝監督は2004年に「誰も知らない」で当時14歳だった主演の柳楽優弥さんが男優賞、13年には「そして父になる」で審査員賞を受けており、3度目の受賞作で最高賞を手にした。 パルムドールに輝いた日本人監督はこれまで、色彩美が高い評価を受けた「地獄門」(1954年)の衣笠貞之助監督、「世界のクロサワ」として後の映画界に多大な影響を与え、「影武者」(80年)で受賞した黒沢明監督、「楢山節考」(83年)を含め2回受賞した今村監督の3人しかいなかった。国際的には既に著名な是枝監督だが、授賞式の壇上に立ち、「さすがに足が震えている」と受賞の重みを率直に語った。
物語は是枝監督のオリジナル。東京・下町を舞台に万引きで生活費を稼ぐ一家を描き、犯罪でつながった「家族」を通して人間の絆とは何かを問い掛けた。両親役をリリー・フランキーさんと安藤サクラさんが演じ、樹木希林さんや松岡茉優さんらが出演した。審査員のドゥニ・ビルヌーブ監督は「上品で素晴らしくとても深い。魂をわしづかみにされた」と絶賛した。 是枝監督は東京都出身。早大卒業後、テレビマンユニオンを経て95年に「幻の光」で長編映画デビュー。カンヌ参加は7回(長編コンペ部門は5回)を数える常連で、ベネチアなど他の国際映画祭でも数々の受賞実績を誇る。近年の作品に「海街diary」「海よりもまだ深く」「三度目の殺人」などがある。 同部門に出品されていた浜口竜介監督の「寝ても覚めても」は受賞を逃した。(2018/05/20-16:49)

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