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米国務長官、核放棄の「見返り」言及

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【ワシントン高本耕太】 ポンペオ米国務長官は11日、 北朝鮮の 非核化に関し「厳格な検証プログラムが必要だ」 として国際機関による査察受け入れの 重要性を指摘する一方、 「北朝鮮が早期の 非核化を目指し、 思い切った行動をとれば、 繁栄の ために協力する用意がある」 と述べた。 6月にシンガポールで開催される史上初の 米朝
【ワシントン高本耕太】ポンペオ米国務長官は11日、北朝鮮の非核化に関し「厳格な検証プログラムが必要だ」として国際機関による査察受け入れの重要性を指摘する一方、「北朝鮮が早期の非核化を目指し、思い切った行動をとれば、繁栄のために協力する用意がある」と述べた。6月にシンガポールで開催される史上初の米朝首脳会談を前に、核放棄への「見返り」に言及し、非核化の具体的措置や期限などで北朝鮮側の譲歩を引き出す狙いがある。
韓国の康京和外相との共同記者会見で語った。ポンペオ氏は9日に訪朝し金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談したことについて、「良い会話、内容のある会話ができた」と繰り返し、「米朝両国の目標について、理解を共有していると確信している」とも述べた。一方、康氏は「非核化に向けた、目に見えて意味のある行動があるまで対北朝鮮制裁を緩める考えはない」と強調。4月の南北首脳会談後の板門店宣言で示された「朝鮮半島の非核化」の意思表示から「さらに前進する成果が、米朝首脳会談で上げられることを願っている」と述べた。
両氏は会見に先立ち米国務省で会談。ポンペオ氏の直近の訪朝と、9日に東京で開催された日中韓首脳会談を互いに説明し、22日にワシントンで予定される米韓首脳会談や米朝首脳会談に向けた緊密な連携と協力を確認した。
一方、米国務省のナウアート報道官は11日、MSNBCテレビに出演し、米朝首脳会談で米側が北朝鮮による人権抑圧問題を提起するかについて、「重要な課題だが議題にするかは分からない。最優先課題は非核化だ」と述べた。トランプ大統領は4月17、18日の日米首脳会談で「日本人拉致被害者の早期帰国のため可能な限りのことをする」と明言し、米朝会談でも拉致問題解決を金委員長に促す考えを表明している。
日本政府は米朝会談の直前にカナダ・ケベックで開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット、6月8~9日)での日米首脳会談を通じ、拉致問題の提起を重ねて求める方針だ。

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