事故直前に訪れた整備業者は「「運転も荒くないし、 こく普通」 と話した
28日午前10時55分ごろ、神奈川県茅ケ崎市元町の国道1号で、90歳の女性が運転する乗用車が、横断歩道を渡っていた4人をはねた後、歩道に突っ込んでさらに2人をはねた。6人は病院に運ばれたが、50代の女性1人が死亡し、2人が重傷、残る3人もけがを負った。運転した女性も軽いけがをした。県警は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで詳しい状況を調べている。
茅ケ崎署によると、現場は茅ケ崎駅や市役所の近く。乗用車が国道沿いの車整備業者から左折して出た直後だった。現場は片側1車線の直線道路で、信号は車側が赤だったとの目撃情報があるという。
この整備業者によると、運転していた女性は事故前、旅行の土産を渡すために訪れたという。車検や点検などで、社長はこの女性と数十年の付き合いだという。年に数回会った時は、「耳も遠くないし、会話も普通にできていた」といい、特に問題は感じていなかったという。「運転も荒くないし、ノロノロしているわけでもなく、ごく普通だった」と話した。
現場近くのレンタカー会社に勤務する20代男性は、パトカーや救急車のサイレンを聞き、事故に気づいた。現場付近には50人以上が集まり、「何が起きたのか」と騒然とした雰囲気だったという。中には、青ざめた顔で座り込む人もいた。周囲の人からは「運転者は取り乱したりすることはなく、運転席に座って警察の聴取を受けていたようだ」と聞いたという。
(朝日新聞デジタル 2018年05月28日 13時55分)