Start Japan Japan — in Japanese 北朝鮮、外交的成果に=制裁解除で駆け引き続く-米朝会談

北朝鮮、外交的成果に=制裁解除で駆け引き続く-米朝会談

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TEILEN

【ソウル時事】 米朝首脳会談が確定したことは、 「宿敵」 かつ「世界の 超大国」 である米国に自らの 体制を認めさせたい北朝鮮にとって大きな外交的成果となる。 ただ、 トランプ米大統領は、 北朝鮮の 非核化まで制裁解除に応じない意向を強調しており、 具体的な非核化プロセスをめぐっては会談後も激しい駆け引きが続く見込みだ。 北朝鮮の 「完全かつ検証可能、 不可逆的な非核化(CVID)」 には依然、 不透明感が漂っている。 「彼は(非核化を)慎重にやりたい、 急いではやらない」 。 トランプ氏は1日、 北朝鮮の 金正恩朝鮮労働党委員長の 非
【ソウル時事】米朝首脳会談が確定したことは、「宿敵」かつ「世界の超大国」である米国に自らの体制を認めさせたい北朝鮮にとって大きな外交的成果となる。ただ、トランプ米大統領は、北朝鮮の非核化まで制裁解除に応じない意向を強調しており、具体的な非核化プロセスをめぐっては会談後も激しい駆け引きが続く見込みだ。北朝鮮の「完全かつ検証可能、不可逆的な非核化(CVID)」には依然、不透明感が漂っている。 「彼は(非核化を)慎重にやりたい、急いではやらない」。トランプ氏は1日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の非核化の意志をこう説明した。その上で、「われわれには制裁がある。彼らが(非核化を)するまで解除しない」と強調。正恩氏が求める段階的な非核化を容認しても、制裁解除には容易に応じない構えを示した。 韓国の文在寅大統領は5月末の2回目の南北首脳会談後、正恩氏が「非核化後に米国が敵対関係を終息し、体制を保証するのか心配している」と明らかにした。北朝鮮にとって核兵器は米国の軍事的脅威に対する「自衛的国防力」。朝鮮戦争(1950~53年)が休戦状態のままでは容易に手放すことは不可能とされる。 正恩氏はまた、5月の中朝首脳会談で「関係国が敵視政策と安全保障上の脅威を取り除くなら、核を持つ必要がなくなる」と述べた。韓国と北朝鮮は4月末の南北首脳会談で年内に朝鮮戦争の終戦宣言を行うことで合意。トランプ氏も今月1日、終戦宣言を協議すると示唆しており、正恩氏は米朝会談を非核化と引き換えに平和的な外部環境を整える機会としたい考えとみられる。 ただ、史上初の米朝会談が開かれた後も、非核化プロセスは長期にわたる見通し。米ロスアラモス国立研究所のヘッカー元所長らが5月末に提案した行程表では1年以内の凍結、2~5年以内の縮小、6~10年以内の廃棄の3段階に分類している。 ヘッカー氏らは「段階的なアプローチは信頼構築に効果的な方法だ」と主張する。しかし、非核化作業が長期間にわたる場合、北朝鮮は非核化が完了するまで見返りを得られない事態はなおさら受け入れ難い。制裁の一部解除や終戦宣言など米側の対応を確認しながら非核化を進めたい意向が強いとみられ、交渉は難航する恐れがある。(2018/06/02-15:39)

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