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校長「塀の危険、3年前に伝えた」 市教委が安全と判断

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大阪府北部を震源とする最大震度6弱の 地震で、 大阪府高槻市の 寿栄(じゅえい)小学校の ブロック塀が倒れ、 4年生の 三宅璃奈(りな)さん(9)が亡くなった事故について、 田中良美校長は21日、 3年前にブロック…
大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震で、大阪府高槻市の寿栄(じゅえい)小学校のブロック塀が倒れ、4年生の三宅璃奈(りな)さん(9)が亡くなった事故について、田中良美校長は21日、3年前にブロック塀が危険だと外部から指摘を受け、市教育委員会に伝えていたことを明らかにした。市教委が現場を確認したが、安全だとしていたという。
この日あった非公開の保護者向け説明会後の会見で証言した。校長によると、2015年に防災について研修する際、外部から招いた講師に学校周辺の危険箇所について指摘された。その中に、今回の地震で倒壊した学校のプールの塀も含まれていた。このため、田中校長が市教委に伝え、市教委が調べたという。
市関係者らによると、講師は防災アドバイザー。16年2月にブロック塀をハンマーでたたくなどするテストを実施して、市教委は「安全性には問題ない」と学校側に伝えたという。
田中校長は「市教委に報告して点検していただいた。危険という認識はなかった」としている。
ブロック塀は高さ3・5メートル。基礎部分(1・9メートル)にブロック8段(1・6メートル)を積み上げた構造。今回の地震で長さ約40メートルにわたって倒壊した。建築基準法施行令では高さ1・2メートルを超す場合、補強のための「控え壁」が必要だが、備えていないなど、市は違法な建築物だと認めていた。府警が業務上過失致死容疑で捜査している。

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