韓国の 文在寅（ムン・ ジェイン）大統領と北朝鮮の 金正恩（キム・ ジョンウン）委員長が抱擁した４月27日の 南北首脳会談。 晩さん会の メニューの 主役を飾った平壌冷麺がいま韓国で大人気だ。 ソウルの 冷麺店には行列が…
韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領と北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）委員長が抱擁した４月27日の南北首脳会談。晩さん会のメニューの主役を飾った平壌冷麺がいま韓国で大人気だ。 ソウルの冷麺店には行列ができている。普段の韓国ではあまり見られない光景だが、韓国中にライブで放映された晩さん会の様子を見た若者の心をつかんだようだ。 筆者が食べた老舗「玉流館」の平壌冷麺（2016年５月） 平壌冷麺は日本や韓国で売られている冷麺に比べて麺の色が黒っぽいのが特徴。そば粉を主原料としているためだ。 ■コシがあって長い 北朝鮮では結婚式の披露宴でも冷麺が出されることが多いという。麺はコシがあって長いので縁起が良いとの理由だ。首脳会談にこぎ着けた米朝関係も冷麺のように長く続くだろうか。 南北首脳会談で板門店に持ち込まれたのは、本場である平壌の有名店「玉流館」の冷麺。2016年５月に取材で訪れたときの価格表には、200グラムで560北朝鮮ウォンまたは４ユーロと書かれていた。日本円に換算して約500円くらいだっただろう。 平壌の老舗冷麺店「玉流館」の店構え 南北首脳会談で提供された冷麺は金正恩氏にも自慢の１杯だった。だが晩さん会が予定より遅れたせいか、十分な味が再現できなかったようだ。 韓国大統領府関係者によると、金正恩氏は「100％再現できず悔しい」と唇をかんだ。「オリジナルは平壌に来て召し上がったください」と平壌でのリベンジを宣言していたという。 （峯岸博）
