大阪府北部で震度6弱を観測した地震で同府高槻市の 浜田剛史市長は19日夜に記者会見し、 女児が死亡した市立寿栄(じゅえい)小以外にも、 市内の 複数の 学校で「控え壁」 と呼ばれる補強材がないブロック塀が確認されたと明らかにした。 塀の 高さが1.2メートル超の 場合、 3.4メートル以下の 間隔で設置が必要とされる。
大阪府北部で震度6弱を観測した地震で同府高槻市の浜田剛史市長は19日夜に記者会見し、女児が死亡した市立寿栄(じゅえい)小以外にも、市内の複数の学校で「控え壁」と呼ばれる補強材がないブロック塀が確認されたと明らかにした。塀の高さが1.2メートル超の場合、3.4メートル以下の間隔で設置が必要とされる。市は直ちに応急措置を講じる方針。
市は同日、市内にある公立の小中学校59校の校舎や塀の耐震対策などを調べる緊急点検を実施。違法性の有無や具体的な箇所数は明らかにしなかったが、同席した市教委の平野徹教育管理部長は「危険な壁がいくつか見つかった。点検結果を精査し、公表したい」と話した。
浜田市長は今後、亡くなった寿栄小4年、三宅璃奈(りな)さん(9)の自宅を訪ね、家族に直接謝罪する考えも明らかにした。同小は21日に授業を再開し、保護者会を開く予定だ。
大阪市教委も19日、市立小中学校のプールの外壁を緊急点検した。1980年以前に建てられたコンクリートブロック製の外壁がある46校を目視と触診で調査したところ、西淀川区の佃西小で一部のブロックにぐらつきが見つかった。【池田一生、宮川佐知子、岡村崇】