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ボランティアの注意点は? 専門家に聞く 「まずは情報集め」「廃棄するものにも思い出が」

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活発な梅雨前線による西日本豪雨は、 多数の 死者・ 安否不明者を出す甚大な被害をもたらした。 被災地ではこれから、 家屋に流れ込んだ土砂の 除去、 家財の 清掃などの 復旧作業が…
活発な梅雨前線による西日本豪雨は、多数の死者・安否不明者を出す甚大な被害をもたらした。被災地ではこれから、家屋に流れ込んだ土砂の除去、家財の清掃などの復旧作業が始まる。学生の夏休みも控えて、多くのボランティアが現地入りするとみられるが、作業に参加する際に注意すべき点は何だろうか。専門家に聞いた。(牛田久美)
ごみでなく「家財」と呼ぶ
「まずは現地の情報をしっかり確かめよう。まだ浸水している地域もある」
NPO法人「レスキューストックヤード」代表理事、栗田暢之さん(53)は、50以上の被災地に駆けつけた経験を持つ。阪神大震災を機に設立された団体「震災がつなぐ全国ネットワーク」(約60団体・個人)の代表も務める。
「被災地の社会福祉協議会が、順次、災害ボランティアセンターを開設する。実施要項を熟読して行くかどうか判断する。被災地に入ると注意事項が伝達されるので、それをしっかり守ること」
現地で初めての住宅に入る場合、大切なのは「話し合って作業を進める」ということ。土砂を取り除いたり、散乱した家財を動かす力仕事のイメージが強いが、廃棄するものであっても住んでいた被災者の大切な思い出が詰まっている。
「決して、勝手に捨てたりすることがないように。信頼関係を作ることが一番大事」「被災者は、生活再建へ向けて早く片付けたいけれど、同時に、思い出の品だからゆっくり整理したい。そんな気持ちをくみ取って“前のめり”しないように気をつけよう」
ふすまやサッシは水でていねいに洗い流す。食器なども洗って消毒すれば再び使える。乾いてもカビが生えやすく処分しなければならない家具も。思い出話を聞きながら、がれきではなく「ご自宅」、ごみではなく「家財」と呼ぶなど、言葉も大切だという。
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