西日本の 広い範囲で降り続く大雨は、 各地の 企業や商業施設にも影響を及ぼし始めた。 ６日、 近隣に避難指示が出たり、 部品の 納入が滞ったりした一部の 企業が、 仕事を早めに切り上げて従業員に帰宅を促した。 来店者や…
西日本の広い範囲で降り続く大雨は、各地の企業や商業施設にも影響を及ぼし始めた。６日、近隣に避難指示が出たり、部品の納入が滞ったりした一部の企業が、仕事を早めに切り上げて従業員に帰宅を促した。来店者や従業員らが帰宅困難者になるのを避けようと、関西の主要な百貨店でも夕方までに閉店する動きが相次いだ。
大和ハウス工業は午前１１時ごろ、農機大手のクボタは午後３時、それぞれ大阪市にある本社の従業員に仕事をやめて帰宅するよう指示した。建設機械をつくる同社の枚方製造所（大阪府枚方市）でも部品の納入が遅れ、午後から生産をやめた。ダイハツ工業も部品の供給に遅れが出るなどし、大阪府池田市や大分県中津市の工場で６日夜の操業をやめた。三菱自動車は岡山県倉敷市の工場で６日夜に生産を一部中止し、７日は操業をとりやめる。マツダも広島市と山口県防府市の工場で、７日の操業をやめることを決めた。
サントリーも、ウイスキーを製造する山崎蒸溜（じょうりゅう）所（大阪府島本町）の終業を繰り上げた。蒸溜所のある地区に避難指示が出たためで、工場見学も９日まで中止する。
阪急百貨店、阪神百貨店などを運営するエイチ・ツー・オー（Ｈ２Ｏ）リテイリングは、広い範囲で鉄道が運休していることなどを受け、来店者や従業員を早く帰そうと関西の百貨店全１２店で６日午後３時に営業を終えた。大丸、松坂屋を傘下に持つＪフロントリテイリングも、午後６時までに関西８店を順次、閉店とした。 ＪＲ西日本系の「ルクア大阪」やジェイアール京都伊勢丹も早めに閉店。アシックスも近畿以西の直営店を全面的に臨時休業とした。
今週末の催しの中止も相次ぎそうだ。南海電気鉄道は、和歌山市内を走る加太さかな線で星形のお菓子を配る７日の七夕イベントをやめる。阪神百貨店梅田本店（大阪市）も、笹（ささ）飾りなどを配る６、７日の催しの中止を決めた。
各企業とも７日の操業や営業は、大雨や交通機関の運行の状況をみて判断するとしている。
