【ソチ（ロシア）大谷津統一、 丹下友紀子】 サッカー・ ワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会は３０日、 決勝トーナメント１回戦が始まった。 所属クラブで活躍して数々の タイトルを獲得し、 今大会も世界中の 注目を集めたリオネル・ メッシ（３１）を擁するアルゼンチンはフランスに、 クリスティアノ・ ロナルド（３３）が主将を担
【ソチ（ロシア）大谷津統一、丹下友紀子】サッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会は３０日、決勝トーナメント１回戦が始まった。所属クラブで活躍して数々のタイトルを獲得し、今大会も世界中の注目を集めたリオネル・メッシ（３１）を擁するアルゼンチンはフランスに、クリスティアノ・ロナルド（３３）が主将を担うポルトガルもウルグアイに敗れた。メッシとロナルドは、ともに自身４回目のＷ杯でも念願の頂点に届かず、大会を去った。
メッシとロナルド。２人の巨星が、姿を消した。
メッシは１次リーグの初戦から相手チームの厳しい守りに遭い、思うようなプレーができなかった。アルゼンチンのサンパオリ監督はメッシの才能を生かそうと、試合ごとに布陣を変えた。しかし、奪ったゴールは計４試合で一つだけ。フランスに敗れた後は報道陣の問いかけに答えず、表情すら変えなかった。
ロナルドは１次リーグ初戦のスペイン戦でハットトリック（１試合３得点）と華やかに始動。だが、最後は精彩を欠いた。
メッシはバルセロナ、ロナルドもレアル・マドリードと、ともにスペインの強豪クラブの中でも際立った活躍を続け、強烈な存在感を放ってきた。
なのにＷ杯では、ともに２００６年大会から出場しながら、メッシは前回１４年大会の準優勝、ロナルドも０６年大会の４位が最高。世界の中でも能力の高い選手がそろい、シーズンを通して戦術を練り上げる所属クラブと違い、主要な試合の時だけ集まり短期間の練習で戦いに臨む代表チームでは、突出した才能がむしろ、周囲の選手との連係を崩しているようにさえ見える。
巨星たちは次回の２２年カタール大会でも頂点を狙うのか。それとも、サッカー界にも世代交代の時が来たのか。
