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台風21号 大阪・鶴見緑地で倒木相次ぐ「山のエリア」一時閉鎖

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近畿地方を直撃した台風21号通過から一夜明けた5日朝、 大阪市鶴見区の 花博記念公園鶴見緑地で被害状況を取材した。 台風による強風で倒木が相次ぎ、 複数の 箇所で通路をふさいだため、 散歩客らを驚かせていた。 樹…
近畿地方を直撃した台風21号通過から一夜明けた5日朝、大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地で被害状況を取材した。台風による強風で倒木が相次ぎ、複数の箇所で通路をふさいだため、散歩客らを驚かせていた。樹木の多い山のエリアは、来園者が安全に利用できる環境を再整備するまで、一時閉鎖となった。 ラジオ体操のシニア世代も心配顔 早朝のラジオ体操。多くのシニアたちが中央噴水周辺に集まり体を動かしていたが、いつもとは少し様子が違った。倒れた木や折れた枝葉が一帯に散乱しており、落ち着かない。近隣住民にとって、緑地は我が家の庭のような存在。 体操を終えたシニアたちは倒木を見渡しながら、「えらいことになってたんやなあ」「せっかく大きく育ったのにかわいそう」などと、心配そうに言葉を交わし合っていた。 四季の花々が咲き競う花の谷では、倒木が通路をふさぐ。倒木の脇から現れた散歩中のシニア男性たちは「あちこち通せんぼや」「七十何年生きとるけど、こんなすごいの初めてや」と、驚きを隠そうとしない。しなやかで弾力性に富み、風に強いとされる竹も複数倒れていた。 広場の巨木が倒れのどかな風景が一転 鶴見緑地は1990年開催の「花の万博」に会場に。閉幕後、現在の姿に再整備された。見晴らしの良い大芝生。広場のアクセントになっている巨木が倒れた。クスノキやケヤキが根っこを見せて横倒しになり、のどかな風景が一転した。大芝生に隣接して並木を形成しているポプラが、何本も連続して倒れた。子どもたちの遊び場になっている緑のせせらぎでも木が倒れ、橋をふさいだ。 公園を管理する鶴見緑地パークセンターでは、同日午前から倒木の撤去や園内の整備に着手。担当者は「倒木や枝折れなどの詳細な被害状況を調査中だ。樹種を問わず、多くの樹木が強風で被害に遭った。風の通り道となり、広げた枝葉が強風を受けて倒れたケースが多いのではないか」としている。 全面復旧には時間がかかりそう 樹木の多い山のエリアは、来園者が安全に利用できる環境を再整備するまで、一時閉鎖となった。大きな倒木の撤去には重機が必要となるため、全面復旧には時間がかかりそうだ。園内にある大型温室植物園「咲くやこの花館」は、ガラス破損などの一部被害があったものの、応急修理をして通常通り開館した。 また、大阪市東住吉区の長居公園も同様に木々がたくさん倒れている光景がみられた。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

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