１６日での 引退を表明している歌手の 安室奈美恵さん（４０）が１５日、 沖縄県宜野湾市で行われる音楽祭に出演し、 最後の ステージで歌った。 チケットは約３５００枚。 抽選に外れた大勢の ファンが会場の 周りに集まっ…
１６日での引退を表明している歌手の安室奈美恵さん（４０）が１５日、沖縄県宜野湾市で行われる音楽祭に出演し、最後のステージで歌った。チケットは約３５００枚。抽選に外れた大勢のファンが会場の周りに集まっていた。
大阪市の会社員、坂本智絵梨さん（２８）は小学生の頃からのファン。姉の影響で「気づいたときにはファンでした」。毎年ライブに通い、ラストツアーも大阪と福岡へ。昨年９月に引退を知ってすぐにホテルを予約したが、今回は落選した。１４日に沖縄入りし、展覧会で当日券を求めて７時間並んだ。「まだ信じられない。ホテルに帰ってから音楽を聴きます」
東京都板橋区の会社員後上祐子さん（４３）は、長女で看護師の瑠花さん（２３）と２人で１４日に沖縄へ来た。２０年近く前からのファンで、子育てをしながら活動する安室さんの姿に共感したという。娘２人にダンスを習わせ、発表会で安室さんの曲で踊る娘たちのために衣装を作ったことも。
昨年９月２０日、安室さんが引退を発表した日は、祐子さんの誕生日でもあった。「あんなに衝撃的な誕生日はありません」。すぐにツアーを予約したが、チケットは落選した。「これから何をどうしたらいいのか……」と話す。
一方、チケットに当選したファンたち。沖縄県浦添市の薬剤師助手山城愛理さん（３６）と北谷町の薬剤師嘉数亜紀さん（２７）は職場の同僚。「ちゃんと目に焼き付けようと思います」と嘉数さんは涙ぐんだ。
広島市の会社員榎津佳菜さん（３３）も２０年ほど前からのファン。今回は当選してからホテルを探したが、離れた場所にしか空室がなく、会場までタクシーで５０分かかった。
「周りで１０人以上落選したので、その友人たちの分も今日は気持ちを託された責任があります。ありがとうの気持ちをしっかり届けて、笑顔で送り出したい」（坂本真子）
