北海道南西部の 胆振（いぶり）地方を震源とする最大震度７の 地震は８日、 救助を待つ人の 生存率が大幅に下がるとされる発生後７２時間（丸３日）が迫る中、 懸命の 捜索活動が続いた。 生活基盤は復旧が進み、 北海道電力によると、 道内の ほ【社会】
北海道南西部の 胆振 （ いぶり ） 地方を震源とする最大震度７の地震は８日、救助を待つ人の生存率が大幅に下がるとされる発生後７２時間（丸３日）が迫る中、懸命の捜索活動が続いた。生活基盤は復旧が進み、北海道電力によると、道内のほぼ全域にあたる約２９５万戸で生じた停電は同日朝までに、約２万戸を残して解消。通信の障害も改善しつつあり、新千歳空港では同日午前、前日の国内線に加え、国際線の運航も再開した。
道庁によると、地震による死者は１９人、行方不明や連絡がとれない人は９人。負傷者は４０１人で、建物の被害は７５棟以上に上る。
国土交通省新千歳空港事務所によると、国際線は２日間出国できなかった観光客らの要望に応えるため、定期便５０本に加え、航空各社が臨時便計４１本を出し、通常の約２倍の量が発着する。
被災地では余震とみられる地震も続いており、８日未明にも震度３を観測するなど、同日午前９時までに１２７回起きている。気象庁は「地震活動は減衰傾向にあるが、発生から１週間は震度７程度の地震が起きる可能性がある」として注意を呼びかけている。
