トランプ米大統領がセッションズ司法長官を更迭し、 長官代行に自身に忠誠を誓うウィテカー司法長官首席補佐官をあてたことを受け、 8日に全米各地で抗議集会が開かれた。 ワシントンの ホワイトハウス前では1千人以…
トランプ米大統領がセッションズ司法長官を更迭し、長官代行に自身に忠誠を誓うウィテカー司法長官首席補佐官をあてたことを受け、8日に全米各地で抗議集会が開かれた。ワシントンのホワイトハウス前では1千人以上の市民が集まり、「誰も法を超越しない」と連呼した。
ウィテカー氏は、2年前の米大統領選に介入したロシアとトランプ陣営との関係をめぐるマラー特別検察官による「ロシア疑惑」の捜査に批判的な姿勢を示してきた。ウィテカー氏は長官代行としてロシア疑惑捜査を監督するが、捜査が骨抜きにされる懸念が出ている。
集会では、参加者が「トランプを弾劾(だんがい)せよ」「民主主義を守ろう」といったプラカードを掲げた。自営業エリザベス・アングルさん(47)は「この2年、我々は毎日、立憲主義の危機が高まっている。そして危機はここまできた」と話し、「ホワイトハウスに自分が法を超越していると考えている一人の男がいる。トランプ氏に『違うよ』と言いに来た」と語った。
6日の中間選挙で下院の過半数を握った民主党は、議会での追及を強める構えで、関係機関にマラー氏の捜査資料やセッションズ氏更迭関連の資料を確実に保存するように求めている。(ワシントン=杉山正)