【パリ時事】 フランスの パリで11日、 第1次世界大戦(1914~18)の 終結100周年を記念する式典が行われた。 トランプ米大統領やロシアの プーチン大統領ら60カ国以上の 首脳や国際機関幹部ら120人以上が参加し、 日本からは麻生太郎副総理が出席。 大戦で命を落とした無名兵士の 墓がある凱旋(がいせん)門で、 戦没者を追悼した。 マクロン仏大統領は式典で演説し、 「大戦の 教訓が他民族への 恨みであってはならない」 と主張。 「愛国主義は国家主義や利己主義とは真逆だ」 と語り、 「米国第一」 を掲げるトランプ米大統領や欧州
【パリ時事】フランスのパリで11日、第1次世界大戦(1914~18)の終結100周年を記念する式典が行われた。トランプ米大統領やロシアのプーチン大統領ら60カ国以上の首脳や国際機関幹部ら120人以上が参加し、日本からは麻生太郎副総理が出席。大戦で命を落とした無名兵士の墓がある凱旋(がいせん)門で、戦没者を追悼した。 マクロン仏大統領は式典で演説し、「大戦の教訓が他民族への恨みであってはならない」と主張。「愛国主義は国家主義や利己主義とは真逆だ」と語り、「米国第一」を掲げるトランプ米大統領や欧州のポピュリスト勢力をけん制した。マクロン氏は、式典がかすまないよう米ロ首脳会談の中止を要請したとも伝えられた。 式典で多国間の連帯をアピールしたいマクロン氏の思惑とは裏腹に足並みはそろっていない。トランプ米大統領はパリ到着直後の9日、マクロン氏が提唱する「欧州軍」構想に対しツイッターで「侮辱的だ」と不快感を示した。10日に行われた独仏両国による式典で結束を演出したドイツのメルケル首相も、今期限りで退任すると表明している。 欧州各国では反欧州連合(EU)や移民排斥を掲げるポピュリスト政党が台頭し、統合深化を推進するマクロン氏の孤立化が懸念されている。 ドイツ、オーストリア、オスマン帝国と、英仏、ロシアなどの連合国が戦った第1次大戦は、民間人を含めて千数百万人の死者を出したとされる。(2018/11/11-21:24)