【ワシントン、 エルサレム時事】 米紙ワシントン・ ポスト(電子版)は16日、 サウジアラビア人記者ジャマル・ カショギ氏がトルコ・ イスタンブールの サウジ総領事館で殺害された事件で、 関係者の 話として、 米中央情報局(CIA)は、 サウジの ムハンマド皇太子が殺害を命じたと結論付けたと報じた。 サウジ政府は「(皇太子は)全く関係がない」 と主張している。 サウジ検察、 記者殺害で5人に死刑求刑=皇太子は関与せず 報道が事実なら、 対イランなど中東戦略の 柱であるサウジとの 関係維持を重視するトランプ米政権が困難な立場に立たさ
【ワシントン、エルサレム時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は16日、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された事件で、関係者の話として、米中央情報局(CIA)は、サウジのムハンマド皇太子が殺害を命じたと結論付けたと報じた。サウジ政府は「(皇太子は)全く関係がない」と主張している。
サウジ検察、記者殺害で5人に死刑求刑=皇太子は関与せず
報道が事実なら、対イランなど中東戦略の柱であるサウジとの関係維持を重視するトランプ米政権が困難な立場に立たされるのは必至だ。
ポスト紙によると、CIAの判断材料には、皇太子の実弟ハリド駐米サウジ大使とカショギ氏の電話内容などが含まれる。大使は皇太子の指示に従いカショギ氏に電話し、イスタンブールのサウジ総領事館に出向き、結婚の手続きに必要な書類を取りに行くよう求めたという。 CIAは殺害の様子を記録した音声をトルコ当局から入手しており、それによると、カショギ氏は総領事館訪問直後に殺された。 ただ、在米サウジ大使館は声明で「大使はカショギ氏と電話で話したことは一度もない」と述べ、報道内容を否定した。(2018/11/17-10:59)