ことしの全国学力テストの結果について、文部科学省は、身につけた知識を活用する力に課題がみられたなどとする分析結果を公表し…
ことしの全国学力テストの結果について、文部科学省は、身につけた知識を活用する力に課題がみられたなどとする分析結果を公表しました。
全国学力テストは小学6年生と中学3年生、およそ187万人を対象に、ことしは「国語」と「算数・数学」、それに「理科」のテストが行われました。
ことしの結果を文部科学省などが詳細に分析したところ、知識としては理解できても、それを活用する力に課題がみられたということです。
例えば、
▽小学校の理科では、実生活のなかで、電気回路について考えさせる問題の正答率が43.1%、
▽小学校の算数では、数直線上に示された1より大きい数を分数で表す問題の正答率が35.4%にとどまりました。
また、テストにあわせて行われたアンケートで、「読書が好きだ」と答えた児童生徒は、「そうでない」と児童生徒と比べて、平均正答率に15ポイント以上の差が出るなど、学力テストの結果と、読書習慣に相関関係がみられたということです。
文部科学省は「子どもたちの理解につながる指導をしっかり行わないとついていけない子どもが出てくるおそれがある。指導改善につながる取り組みを 発信していきたい」と話しています。小6算数「数直線」分数の正解は3人に1人
今回の全国学力テストで、正答率が低かったのが小学6年生の算数で出題された数直線です。
数直線上に示された数を分数で書く問題で、1より大きい分数を正しく理解できるかが鍵となりますが、正答率は35.