西日本を襲った記録的豪雨による死者は10日までに12府県で計157人となった。 政府は同日、 被災者の 生活支援を急ぐため会合を開き、 物資の 供給を進めた。 一方、 広島県内で新たに河川の 氾濫が発生。 一部地域では崩れた土砂など…
西日本を襲った記録的豪雨による死者は10日までに12府県で計157人となった。政府は同日、被災者の生活支援を急ぐため会合を開き、物資の供給を進めた。一方、広島県内で新たに河川の氾濫が発生。一部地域では崩れた土砂などで捜索活動が難航しており、今なお50人超の安否が分かっていない。
政府は10日、関係省庁で構成する「被災者生活支援チーム」の初会合を官邸で開き、避難所の環境整備や仮設住宅の確保などを議論した。被災地からの要請を待たずに物資を送る「プッシュ型支援」の強化を決定。簡易トイレや下着などの生活必需品のほか、大型クーラーや扇風機など、避難所での熱中症を防ぐ物資の準備や輸送を始めた。
生存率が大きく下がるとされる「発生後72時間」が経過したが、広島市安芸区など不明者が複数いるとされる地域では警察や自衛隊の大規模な捜索活動が続いている。
道路の寸断や断水が続き、復旧の見通しが立たない地域もある。線路や道路に土砂が流入した影響で、給水や物流が滞る地域が目立つ。10日正午現在、停電が続いているのは広島や岡山など５県で計約1900戸。総務省消防庁が10日午後に発表した集計によると、全壊や床下浸水などの住宅被害は31道府県で計１万8694棟。
