（１２）東京ドーム（巨人９勝３敗） 中日 ０００００００００＝０ 巨人 ０１０００１０３×＝５ ＜勝＞山口俊 ８勝６敗 登板１７ ＜敗＞山井 ３勝４敗 登板８ 巨人の 山口俊が無安打無得点試合を達成しチームの 連敗を６で止めた。 力の ある直球を武器に抑え、 許した走者は七回に四球を与えた大島の み。
（１２）東京ドーム（巨人９勝３敗）
中日 ０００００００００＝０
巨人 ０１０００１０３×＝５
＜勝＞山口俊 ８勝６敗 登板１７
＜敗＞山井 ３勝４敗 登板８
巨人の山口俊が無安打無得点試合を達成しチームの連敗を６で止めた。力のある直球を武器に抑え、許した走者は七回に四球を与えた大島のみ。打線も二回、マルティネスの初打席初本塁打などで援護。中日の山井は好投したが、報われなかった。
九回２死、最後の打者の大島を一ゴロに仕留めると、顔をゆがめながら、一塁手の岡本と抱き合った。昨年６月の移籍後初登板初勝利の際はヒーローインタビューで号泣した巨人の山口俊が、無安打無得点試合を成し遂げたこの日は「泣かないよ」とおどけ、スタンドから拍手を浴びた。
父に大相撲の元幕内・谷嵐を持つ巨漢は直球に威力があり、要所ではフォークがさえた。七回、記録を意識して制球が乱れ、大島に四球を与えるなどして招いた２死一塁のピンチ。打席のビシエドに対してフォークを初球から５球続けて投げ、中飛に仕留めた。
「自分もいつか、やりたい」。山口俊には、ＤｅＮＡ時代の２０１２年、広島との試合で前田（現大リーグ、ドジャース）に目の前で無安打無得点試合をされた経験がある。そのとき、山口俊は前田と同じように快挙を達成したいという夢を持ち、その日が来るのを願っていたという。
フリーエージェント権を行使し、巨人に加入した昨季は右肩違和感で出遅れた。さらに、飲酒した上での暴行トラブルが発覚し、謹慎処分も受けた。チームに迷惑をかけ続けた３１歳の山口俊が歴史に名を刻むような大仕事をやってのけ、一つ恩返しをした。【岸本悠】
▽投球数 １０３
▽空振り三振 ３
▽見逃し三振 ２
▽内野ゴロ １３
▽内野飛球 ３
▽外野飛球 ６
▽四球 １
達成者 （所属） 達成日 相手
※藤本英雄 （巨人） １９５０年 ６月２８日 西日本
金田正一 （国鉄） ５１年 ９月 ５日 阪神
真田重男 （阪神） ５２年 ５月 ７日 広島
大友工 （巨人） ５２年 ７月２６日 松竹
杉下茂 （中日） ５５年 ５月１０日 国鉄
大脇照夫 （国鉄） ５６年 ５月 ３日 中日
※宮地惟友 （国鉄） ５６年 ９月１９日 広島
※金田正一 （国鉄） ５７年 ８月２１日 中日
大矢根博臣 （中日） ５７年１０月１２日 阪神
※島田源太郎 （大洋） ６０年 ８月１１日 阪神
※森滝義巳 （国鉄） ６１年 ６月２０日 中日
中山義朗 （中日） ６４年 ８月１８日 巨人
バッキー （阪神） ６５年 ６月２８日 巨人
外木場義郎 （広島） ６５年１０月 ２日 阪神
※佐々木吉郎 （大洋） ６６年 ５月 １日 広島
堀内恒夫 （巨人） ６７年１０月１０日 広島
城之内邦雄 （巨人） ６８年 ５月１６日 大洋
※外木場義郎 （広島） ６８年 ９月１４日 大洋
渡辺秀武 （巨人） ７０年 ５月１８日 広島
鬼頭洋 （大洋） ７０年 ６月 ９日 ヤクルト
藤本和宏 （広島） ７１年 ８月１９日 中日
外木場義郎 （広島） ７２年 ４月２９日 巨人
☆江夏豊 （阪神） ７３年 ８月３０日 中日
加藤初 （巨人） ７６年 ４月１８日 広島
近藤真一 （中日） ８７年 ８月 ９日 巨人
湯舟敏郎 （阪神） ９２年 ６月１４日 広島
※槙原寛己 （巨人） ９４年 ５月１８日 広島
ブロス （ヤクルト） ９５年 ９月 ９日 巨人
野口茂樹 （中日） ９６年 ８月１１日 巨人
石井一久 （ヤクルト） ９７年 ９月 ２日 横浜
川尻哲郎 （阪神） ９８年 ５月２６日 中日
佐々岡真司 （広島） ９９年 ５月 ８日 中日
バンチ （中日） ２０００年 ４月 ７日 横浜
川上憲伸 （中日） ０２年 ８月 １日 巨人
井川慶 （阪神） ０４年１０月 ４日 広島
ガトームソン（ヤクルト） ０６年 ５月２５日 楽天
山本昌 （中日） ０６年 ９月１６日 阪神
前田健太 （広島） １２年 ４月 ６日 ＤｅＮＡ
杉内俊哉 （巨人） １２年 ５月３０日 楽天
山井大介 （中日） １３年 ６月２８日 ＤｅＮＡ
山口俊 （巨人） １８年 ７月２７日 中日
（※は完全試合、☆は延長十一回、所属は当時）
