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法務委員長の解任決議案を否決 衆院本会議

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衆院は20日の 本会議で、 立憲民主党が提出した葉梨康弘法務委員長(自民)の 解任決議案を自民、 公明両党などの 反対多数で否決した。 与党は21日の 法務委員会で外国人労働者の 受け入れを拡大する出入国管理法改正案を実質審議入りさせる。 27日までの 衆院通過を目指すが、 野党は…
衆院は20日の本会議で、立憲民主党が提出した葉梨康弘法務委員長(自民)の解任決議案を自民、公明両党などの反対多数で否決した。与党は21日の法務委員会で外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改正案を実質審議入りさせる。27日までの衆院通過を目指すが、野党は反発を強めている。
衆院本会議で自身の解任決議案が否決され、一礼する葉梨法務委員長(20日午後)
自民党の二階俊博幹事長は20日の記者会見で「会期も迫っている。一日も早く審議を進めるのは当然だ」と語った。安倍晋三首相は30日からアルゼンチンで開く20カ国・地域(G20)首脳会議に出席する予定。28日の参院の本会議で審議入りできなければ、12月10日までの今国会の会期延長は事実上不可避となる。
野党が法務委員長解任決議案を提出したのは、失踪した外国人技能実習生を対象とした法務省の調査の誤りが発覚したにもかかわらず、野党欠席のなか与党が一般質疑を進めようとしたからだ。新しい在留資格「特定技能」の対象者は多くが外国人技能実習生からの移行となる見込みで、野党側は技能実習制度の実態や問題点を明らかにした上での改正案の審議を要求している。
自民党の森山裕国会対策委員長と立民の辻元清美国対委員長は20日、衆院本会議に先立って国会内で会談した。辻元氏は「しっかりと膿(うみ)を出して問題点を改善しないと日本の将来に禍根を残す」と指摘。審議を充実させるため法務委と厚生労働委員会などの連合審査を求めた。森山氏は難色を示した。
法務省は19日、失踪した技能実習生に対する調査票の一部を黒塗りにした上で法務委理事らが閲覧できるようにした。辻元氏は森山氏との会談で調査票の一部の項目を除き公表するように要請したが、森山氏は「失踪した人から聴取しているので、公表は慎重でなければいけない」と語った。

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