[東京 26日 ロイター] – 前場の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比275円34銭高の1万9332円84銭となり、大幅続伸した。米国市場でダウ が史上初めて2万ドルの大台を突破。良好な外部環境を好感した買いが優勢となり、取引時間中では1月11日以来、2週ぶりの高値を付けた。金融、景気敏感セクターの上昇が目立ち、「トランプ相場」の再来を意識させる展開となった。 TOPIXも大幅続伸した。朝方にドル/円 が113円台で弱含む動きをみせたことで、日本株は買い一巡後、戻り売りに押される場面もあったが、次第に持ち直しの動きをみせ、前場後半に一段高となった。ドル建ての日経平均は170ドル台を回復。取引時間中では2000年5月以来、16年8カ月ぶり高値を付けた。 業種別では鉱業を除く32業種が上昇。証券、保険、銀行など金融セクターが上昇率上位に並んだ。外需関連もしっかり。午前中の東証1部売買代金は1兆2689億円と、商いは膨らんだ。 藍沢証券投資顧問室ファンドマネージャーの三井郁男氏は「ドル/円に対してはトランプ米新大統領による『口先介入』の警戒感があるが、日本企業は上期決算の段階で、円高の割に堅調な業績だったところも多い」と指摘。世界的に良好なファンダメンタルズに加え「国内企業の収益力強化が相場の下支え要因にもなっている」とみる。 東証1部騰落数は、値上がり1472銘柄に対し、値下がりが399銘柄、変わらずが130銘柄だった。
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