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入国急ぐ人や再会喜ぶ家族の姿 大統領令差し止め

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NewsHub【ロサンゼルス長野宏美】中東・アフリカの7カ国からの入国を一時禁止する大統領令が米西部ワシントン州の連邦地裁に差し止められたことを受け、全米各地の空港では5日も入国を急ぐ人や再会を喜ぶ家族の姿が見られた。
地裁決定は米司法省が即時停止を申し立てたが控訴裁判所は認めず、入国禁止は解除状態だ。ただトランプ大統領は5日、入国審査の厳格化を命じたと明かし、入国可否の不透明感は強まっている。
「一刻も早く入国するよう呼びかけている」。ロサンゼルス国際空港の到着口で弁護士のニコル・ミラーさん(30)が言った。問題の大統領令が出た翌日から、支援団体の弁護士が入国禁止対象者らの法律相談に無料で応じている。5日は携帯電話などの記録を細かく調べられ、入国審査に6時間かかった人もいたという。
「到着から2時間たっても義母が現れない」。イランのテヘランから8年前に移住してきたレイラ・キアニさん(39)は到着口で花束を抱え、9歳と4歳の子どもと不安そうに待っていた。不動産業の夫(39)が捜し回り、一家はタジマー・アッバシさん(63)と涙を浮かべて抱き合った。アッバシさんは移民ビザを取得し、米国で息子一家と暮らす予定だったが、大統領令で出国が見合わせに。キアニさんは「イラン人は入国を禁じられるようなことは何もしていない」と訴えた。
ロサンゼルス近郊の短大に通うイラク人のアブドラ・アルリファイエさん(19)は学生ビザの更新でヨルダンに出国し、足止めになった。空港で親戚らに迎えられ「学業が続けられるか心配だった。戻れて本当にうれしい」と笑顔を見せた。

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