【カイロ時事】 在英の シリア人権監視団によると、 シリア北西部イドリブ県の 町で４日に起きた毒ガス攻撃による死者は７２人に達した。 うち２０人は子供という。 少なくとも数十人が５日の 時点で呼吸困難や嘔吐（おうと）、 めまいといった症状に苦しんでおり、 さらに犠牲者が増える
【カイロ時事】在英のシリア人権監視団によると、シリア北西部イドリブ県の町で４日に起きた毒ガス攻撃による死者は７２人に達した。うち２０人は子供という。少なくとも数十人が５日の時点で呼吸困難や嘔吐（おうと）、めまいといった症状に苦しんでおり、さらに犠牲者が増える恐れもある。
〔写真特集〕シリア内戦～毒ガス使用か、子どもも被害～
症状の重い負傷者は地元で対処できず、一部は隣国トルコの病院に搬送された。ロイター通信によれば、トルコのアクダー保健相は、化学兵器使用の証拠が見つかったと述べた。現地では５日に入ってからも空爆が続いており、住民の大半は周辺地域に脱出した。
欧米は、シリアのアサド政権が毒ガス攻撃を実行したとみて非難を強めているが、政権側は否定している。ＡＦＰ通信によると、アサド政権の後ろ盾であるロシアは、シリア軍が「テロリストの倉庫」を標的に空爆を実施し、この倉庫に毒性物質が含まれていたと指摘。反体制派が化学兵器を貯蔵していたとの見方を示した。
これに対し反体制派の部隊指揮官はロイター通信に、一帯で友軍部隊の拠点が標的になった形跡はないと述べ、ロシアの主張を否定した。（2017/04/05-18:22）
