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釜石、火が集落に迫る…約400ヘクタールを焼失

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宮城、 岩手、 福島3県で発生した山火事は9日午前、 延焼中の 岩手県釜石市と福島県浪江町でヘリコプターによる消火活動が始まった。 釜石市では火が最も近い集落まで約1キロに迫っているとみられる。
宮城、岩手、福島3県で発生した山火事は9日午前、延焼中の岩手県釜石市と福島県浪江町でヘリコプターによる消火活動が始まった。釜石市では火が最も近い集落まで約1キロに迫っているとみられる。
一方、住宅など11棟を全焼した宮城県栗原市では、火元とみられる山林付近でたき火をした跡が見つかった。いずれもけが人は出ていない。
岩手県釜石市平田(へいた)では、午前5時ごろから自衛隊と岩手、青森、秋田3県のヘリ計12機が上空から散水を始めた。地上からも消防隊が放水している。近くの地区に避難指示が出ており、午前10時半現在、71人が避難している。市によると、約400ヘクタールが焼失したとみられる。
福島県浪江町の山火事は発生から11日目となる9日朝も鎮火しておらず、自衛隊や県のヘリが消火活動を続けている。
8日に住宅など8棟を全焼し近くの山林にも燃え広がった同県会津坂下町では、約10ヘクタールを焼失し9日午前9時過ぎに鎮火した。地元の消防本部によると、火元とみられる住宅の前で男性が山菜の煮炊きをし、稲わらに引火したという。
一方、宮城県警によると、8日に発生した栗原市築館の山火事で、火元とみられる山林付近でたき火をした跡が見つかった。住宅など11棟の他、山林など約5ヘクタールを焼失した。
気象庁によると、東北地方の太平洋側では、8日までの10日間の降水量が平年の1割に満たない地点がほとんどで、乾燥状態だった。
8日は南高北低の気圧配置の影響で強い西風が吹き、太平洋側で山越えの風が吹き下ろす際に温度が上がるフェーン現象が起きた可能性があるという。【小鍜冶孝志、湯浅聖一、山田研、神足俊輔】

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