Start Japan Japan — in Japanese 委員会省略し強行 法案成立へ

委員会省略し強行 法案成立へ

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自民、 公明両党は14日夜、 「共謀罪」 の 構成要件を改めて「テロ等準備罪」 を新設する組織犯罪処罰法改正案に関し、 参院法務委員会での 採決を省略する「中間報告」 の 手続きを取る動議を参院本会議に出した。 野党は内閣不信任決議案の 衆院への 提出などで徹底抗戦し、 攻防は15日未明にずれ込んだ。 与党は改めて参院本会議を開き、 動議を可決した後の 15日午前に同改正案を可決、 成立させる方針だ。
自民、公明両党は14日夜、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案に関し、参院法務委員会での採決を省略する「中間報告」の手続きを取る動議を参院本会議に出した。野党は内閣不信任決議案の衆院への提出などで徹底抗戦し、攻防は15日未明にずれ込んだ。与党は改めて参院本会議を開き、動議を可決した後の15日午前に同改正案を可決、成立させる方針だ。
委員会での反対討論や採決を省略する中間報告は異例で、学校法人「加計学園」(岡山市)による獣医学部新設計画への野党の追及が続く中、18日の国会会期末までに閉会の条件を整える狙いもありそうだ。
中間報告は2009年の改正臓器移植法以来。与野党対決法案では、第1次安倍政権下の07年に改正国家公務員法で行われて以来10年ぶりだが、この際は委員長が野党議員で、与党議員が委員長を務める現在の参院法務委での中間報告は極めて異例だ。法務委の委員長は公明党議員で、6月23日告示の都議選を重視する公明党が委員会採決時に予想される混乱に難色を示し、自民側が配慮した形だ。
中間報告の方針は、自民党の松山政司参院国対委員長が民進党の榛葉賀津也参院国対委員長に伝達。松山氏は、13日の法務委で野党の質問中に民進党などが金田勝年法相の問責決議案を提出して質疑が中断されたことを挙げ、「審議を続ける状況にない」と伝えた。
民進、共産、自由、社民4党は幹事長・書記局長らの会談を開き、「とんでもない暴挙だ。あらゆる手段を講じて戦う」(民進党の野田佳彦幹事長)との認識で一致。加計学園問題について「会期末を待ってうやむやにしようという本音も透ける」などとして、松野博一文部科学相の不信任決議案を衆院に提出した。
14日夕の参院議院運営委員会には野党議員約30人が詰めかけて騒然となり、中間報告を議題とすると決めた山本順三議院運営委員長(自民)に対し、「参院の死だ」などの抗議の声が飛んだ。その後、民進党は山本氏の解任決議案を提出した。
14日夜の参院本会議では、金田氏の問責決議案が否決された。野党4党は、その後の山本氏の解任決議案の否決にあわせて内閣不信任決議案を衆院に提出。中間報告に向けた手続きを進める参院本会議を中断させた。与党は速やかに否決する構えだが、組織犯罪処罰法案を成立させる参院本会議は、15日未明にずれ込む見通しとなった。【高橋恵子】

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