欧州を訪問中の 安倍晋三首相は7日夜(日本時間8日未明)、 ドイツ・ ハンブルクでロシアの プーチン大統領と会談した。 悪天候で中止された北方四島への 元島民の 空路墓参について、 9月で再調整することで合意した。 …
欧州を訪問中の安倍晋三首相は7日夜(日本時間8日未明)、ドイツ・ハンブルクでロシアのプーチン大統領と会談した。悪天候で中止された北方四島への元島民の空路墓参について、9月で再調整することで合意した。 日本政府の説明によると、両首脳の会談は4月末のモスクワ以来で、第1次安倍政権時代も含めると通算18回目。今回は主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせ、約50分間会談した。 北方四島での「共同経済活動」については、日本側が6月27日~7月1日に行った現地調査を踏まえて協議した。両首脳は、9月にロシアである「東方経済フォーラム」に合わせて再会談する予定で、対象事業の具体化を進めるための外務次官級の協議を8月下旬にモスクワで開くことで一致した。 航空機を利用した元島民の墓参は、6月18、19日に計画されたが、いずれも濃霧で中止となった。両首脳は、「9月の適切な時期」の実現に向けた再調整を確認した。 また、核・ミサイル開発で挑発を続ける北朝鮮について、安倍首相は圧力強化の必要性を強調し、ロシアにさらに大きな役割を果たすよう求めた。(ハンブルク=久木良太)