安倍晋三首相は18日、 オーストラリアの ターンブル首相とともに陸上自衛隊の 駐屯地を視察したほか、 国家安全保障会議(NSC)の 特別会合にも招いた。 異例の 厚遇は、 「準同盟国」 と位置付ける豪州との 安全保障分野での 緊密な関係をアピールする狙いがある。
安倍晋三首相は18日、オーストラリアのターンブル首相とともに陸上自衛隊の駐屯地を視察したほか、国家安全保障会議(NSC)の特別会合にも招いた。異例の厚遇は、「準同盟国」と位置付ける豪州との安全保障分野での緊密な関係をアピールする狙いがある。
首相は同日朝、ターンブル氏とともに東京・市ケ谷の防衛省から自衛隊ヘリに乗り込み、陸上自衛隊習志野駐屯地(千葉県船橋市)を訪問。地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)の説明を受けたり、テロ対策部隊「特殊作戦群」の訓練を視察したりするなどした。豪州製の輸送防護車にともに乗り込む場面もあった。外国首脳が陸自施設を視察するのは異例で、日本側から「自衛隊の能力を理解してもらう」(政府関係者)ために求めて実現した。
ターンブル氏はその後、首相官邸でのNSC特別会合にも出席。 NSCへの外国首脳の出席は2014年のアボット前豪首相、17年の英国のメイ首相以来3人目だ。安倍首相は首脳会談冒頭のあいさつで「先ほどの視察は、両国の安全保障のきずなが強くなっている証しだ」と述べ、ターンブル氏は「習志野で日本の素晴らしい能力が示され、感動している」と応じた。【遠藤修平】