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噴出物、マグマ含まず 水蒸気噴火か

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草津白根山(群馬、 長野県境)の 本白根山(標高2171メートル)で発生した噴火について、 気象庁は24日、 噴出物に地下の マグマ成分が含まれないことから、 水蒸気噴火の 可能性が高いと発表した。 一方、 現地で観測を続ける東京工業大チームは、 噴火は複数の 場所で起こり、 最大で1メートル程度の 噴石があったことを明らかにした。 火山活動は活発な状態が続いており、 気象庁は引き続き鏡池から2キロの 範囲では大きな噴石などへの 警戒が必要としている。
草津白根山(群馬、長野県境)の本白根山(標高2171メートル)で発生した噴火について、気象庁は24日、噴出物に地下のマグマ成分が含まれないことから、水蒸気噴火の可能性が高いと発表した。一方、現地で観測を続ける東京工業大チームは、噴火は複数の場所で起こり、最大で1メートル程度の噴石があったことを明らかにした。火山活動は活発な状態が続いており、気象庁は引き続き鏡池から2キロの範囲では大きな噴石などへの警戒が必要としている。
産業技術総合研究所と防災科学技術研究所が火山灰を分析した結果、約8割が山を構成する粒子で占められていた。24日、群馬県草津町で記者会見した野上健治・東京工業大教授は、マグマが上がってきたわけではなく、マグマから分離した高温のガスによって地下水が熱せられて起きた水蒸気噴火との見方を示した。
今後、マグマ噴火など、より大規模な噴火につながる可能性について、気象庁の小久保一哉・火山活動評価解析官は「現時点でその兆候はないが、噴火を繰り返す中で次第に変わっていく可能性はある」と述べた。
また、同庁は24日午前10時台と午後2時台にそれぞれ2回ずつ、火山性微動を観測した。微動の発生に伴って、地殻変動を示す傾斜計にも変化があった。火山性微動は最も長いもので4分程度継続したが、23日の噴火時に発生した火山性微動と比べると、振幅は10分の1以下と小さかったという。
今回の噴火を受け、同庁は26日午前に火山研究者で構成する火山噴火予知連絡会拡大幹事会を臨時で開くことを決めた。草津白根山の観測態勢の強化などについて検討する予定だ。【飯田和樹、山本有紀】

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