<Russia 2018 WorldCup> 去った英雄たち ミュラー、 レバンドフスキ不発 ワールドカップ(W杯)ロシア大会はベスト16が出そろった。 活躍が期待されながらも結果を残せぬままW杯を後にしたスターたちもいる。
<Russia 2018 WorldCup>
ワールドカップ(W杯)ロシア大会はベスト16が出そろった。活躍が期待されながらも結果を残せぬままW杯を後にしたスターたちもいる。
1次リーグで敗退となったドイツのMFミュラーは、出場3大会目にして、初めてW杯でゴールを決められなかった大会になった。過去2大会で10得点と、クローゼ(ドイツ)の持つ最多16得点更新も期待されたがかなわなかった。 GKノイアーも、前回大会は最優秀GK「ゴールデングローブ賞」を獲得する優勝の立役者。しかし今大会は故障明けで臨み、完封は一度もできずに計4失点。守護神としての役目は果たせなかった。
英プレミアリーグで今季得点王のFWサラー(エジプト)は、大会前に左肩を故障した影響もあり初戦は欠場。残り2試合で2点を挙げたが、チームを初の決勝トーナメントに導くことはできなかった。また、今季ドイツ1部リーグ得点王で、欧州予選では10試合で16得点を決めたFWレバンドフスキ(ポーランド)も不発に終わった。【丹下友紀子】
サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の1次リーグで目立ったのは、レアル・マドリード(スペイン)に所属する選手たちの活躍だ。ポルトガル代表のエースFWロナルドを筆頭に、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で3連覇を果たした勢いそのままにW杯でも本領を発揮している。
過去3大会で通算3得点にとどまっていたロナルドは、スペインとの初戦でいきなりハットトリック(1試合3得点)を達成。最終盤にFKを直接決めて3-3の引き分けに持ち込み、話題をさらった。モロッコとの第2戦もCKに頭から飛び込んで決勝ゴールを奪い「私にとって素晴らしい瞬間だった」。 B組でスペインに次ぐ2位での1次リーグ通過に貢献した。
クラブと同じくクロアチア代表でも背番号10を背負うMFモドリッチは、ナイジェリアとの初戦では前線に正確な縦パスを通してシュートチャンスを築き、PKも決めた。アルゼンチン戦では痛烈なミドルシュートを決め、3-0の快勝。クロアチアはD組を3戦全勝の首位で通過し、初出場で3位に躍進した1998年フランス大会以来の決勝トーナメント進出となった。
ドイツ代表のMFクロースはスウェーデンとの第2戦で後半ロスタイムにFKを決め、勝ち越した。決勝トーナメント進出の可能性をつないだ一撃を「自分たちは後半、勇気をもってプレーすることができた」と自賛した。だが、韓国との第3戦でまさかの黒星を喫し、前回覇者がF組最下位で敗退した。
本家本元のスペイン代表はB組をトップで通過。主将のDFセルヒオラモス、MFイスコらRマドリード勢は6人を数える最大派閥ながら、大会前にはロペテギ前監督がスペイン連盟に報告せずRマドリードと監督就任交渉を進めたことが発覚。大会開幕の前日に解任され、強化責任者だったイエロ氏が後任に就く波乱を乗り越えた。【大谷津統一】