北海道で６日発生した最大震度７の 地震で、 ７日午前９時半までの 道などの 集計によると、 大規模な土砂崩れが発生した厚真町や苫小牧市などで８人が死亡、 ７人が心肺停止の 状態で、 ２４人の 安否が分かっていない。 一方、 安倍晋三首相は関係閣僚会議で１６人が死亡したと述べた。 道内全域の 停電は解消が進み、 全世帯の ４４％
北海道で６日発生した最大震度７の地震で、７日午前９時半までの道などの集計によると、大規模な土砂崩れが発生した厚真町や苫小牧市などで８人が死亡、７人が心肺停止の状態で、２４人の安否が分かっていない。一方、安倍晋三首相は関係閣僚会議で１６人が死亡したと述べた。道内全域の停電は解消が進み、全世帯の４４％にあたる１３０万９０００戸が復旧。水漏れなどで閉鎖された新千歳空港は一部再開した。
土砂崩れなどで全壊した家屋は道全体で２８棟に上り、このうち厚真町が１９棟を占めた。心肺停止は同町の吉野地区３人▽富里地区２人▽幌里地区２人。安否不明は、吉野地区１５人▽幌内地区４人▽高丘地区２人▽富里地区２人▽幌里１人。吉野地区では３４人の住民のうち、半分以上が土砂崩れに巻き込まれた。
今回の地震に伴う避難者は７日午前５時半現在、札幌市や安平町を中心に４８８５人。小中高など公立学校の約６割にあたる約１２００校が臨時休校となった。
北海道電力によると、午前８時までに火力や水力発電所の復旧と本州からの電力融通で計約２２０万キロワットが供給されたが、道内の電力需要のピーク（震災前の５日は約３８０万キロワット）には達していない。同社は「７日中に３１０万キロワットの確保を目指す」としている。
道警によると午前４時半現在、道内約１万３０００カ所の信号の約１割が復旧した。
６日に国内線・国際線全便が欠航した新千歳空港は７日午前１０時にターミナルビルが営業を再開し、同１１時前に成田発のバニラ・エア機が到着した。日本航空や全日空は同日中の一部再開を目指す。
北海道新幹線は６日に終日運休したが、ＪＲ北海道は７日午後をメドに運行を再開させたいとしている。
【川上珠実、土江洋範】
