中国共産党機関紙、 人民日報系の 環球時報は12日付で、 「極東は中露両国の 戦略的協力の 要になる」 とする社説を掲げ、 プーチン露大統領の 肝いりで開かれた東方経済フォーラ…
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は12日付で、「極東は中露両国の戦略的協力の要になる」とする社説を掲げ、プーチン露大統領の肝いりで開かれた東方経済フォーラムに、習近平国家主席が初めて出席した意義を強調した。
同時期に極東やシベリア各地で実施されたロシアの大規模な軍事演習、「ボストーク(東方)2018」にも、中国人民解放軍の将兵約3200人や戦車・装甲車など900台以上が参加している。
社説は、フォーラムと演習への中国の参加によって「中露の全面的な戦略パートナーシップがさらに強固なものとなった」と評価し、今後、極東における両国間の協力拡大に期待感を示した。
ロシアは極東の経済開発で中国の協力が不可欠と考えている。同紙によると、中国は極東で28のプロジェクトに計40億ドル(約4500億円)を投資しているという。
習氏は東方経済フォーラムで「中露関係は史上最良の時期にあり、協力の政治的基礎は堅固である」などと演説。プーチン氏も習氏を「最も重要なゲストだ」と持ち上げた。両氏はウラジオストクで、ロシア風クレープを一緒に焼いて食べるパフォーマンスも行い、蜜月ぶりを誇示した。視線の先に、中露への強硬策をとり続けるトランプ米政権があるのは言うまでもない。
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