ドラフト会議から一夜明けた26日、 中日から1位指名された根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が大阪・ 大東市の 同校で与田剛監督(52)らから指名の あいさつを受けた…
ドラフト会議から一夜明けた26日、中日から1位指名された根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が大阪・大東市の同校で与田剛監督(52)らから指名のあいさつを受けた。新監督は、来年2月の春季キャンプでの1軍帯同をはやくも示唆。沖縄・北谷でドラゴンズブルーのユニホーム姿を披露する可能性が高まった。
午後3時半。大阪桐蔭高に到着した与田新監督らを、根尾が背筋を伸ばして出迎えた。約30分間の初対面。ドラフトでは4球団競合となった大注目の18歳は、竜への思いを、いっそう強くした。
「選手第一で考えてくださる監督だと思いますし、しっかりと自分のパフォーマンスを出したい。与田監督のもとで頑張りたいと思いました」
あいさつの冒頭では与田監督から『一緒に戦いましょう!!』の熱い直筆メッセージとサインが書き記された縁結びの「交渉権確定くじ」を手渡され、笑顔。「かなり手が大きかったので、びっくりしました」。交わした握手の感触もしばらく、その手に残っていた。
“恋人”を引き当てた新指揮官も同じだ。「私の方が汗ばんだ」と振り返り、「1分1秒でも早く、同じユニホームを着てグラウンドに立ちたいと改めて感じた」と感情を高ぶらせると-。
「目の前で、毎日見たい男ですよね。キャンプ前の体調に問題がなければ、そばに置いて見ておきたいなと思いますね」
来年2月1日。沖縄・北谷の1軍キャンプでのスタートを、はやくも示唆した。
投打二刀流か、野手専念か。注目される起用法に関しては、この日は具体的な話には及ばなかったというが、無限の可能性を秘める逸材の適性を直接、見極めるつもり。根尾は「技術や体力はまだまだ高校生。しっかりと土台を作ってからやりたい」と冷静に話したが、高いレベルを追い続ける男にとってはうれしい、1軍キャンプ帯同の“確定”ランプ点灯だ。