ＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合関連の 首脳会議などに出席するため、 安倍総理大臣は14日朝、 シンガポールに向けて出発します。…
ＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合関連の首脳会議などに出席するため、安倍総理大臣は14日朝、シンガポールに向けて出発します。一連の首脳会議の成果文書に、朝鮮半島の非核化や南シナ海の情勢をめぐって、北朝鮮や中国に前向きな対応を促す明確なメッセージを盛り込めるかが焦点です。 シンガポールで開幕したＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合関連の首脳会議や、パプアニューギニアで開かれるＡＰＥＣ＝アジア太平洋経済協力会議の首脳会議などに出席するため、安倍総理大臣は14日朝、最初の訪問国、シンガポールに向け羽田空港を出発します。 中国の李克強首相、韓国のムン・ジェイン（文在寅）大統領も参加する予定のＥＡＳ＝東アジアサミットをはじめ、ＡＳＥＡＮ関連の首脳会議で、安倍総理大臣は朝鮮半島の非核化の実現に向けて、北朝鮮に対する制裁を盛り込んだ国連安保理決議の完全な履行を呼びかけることにしています。 また、南シナ海情勢をめぐって、「自由で開かれたインド太平洋」構想の重要性を訴え、拠点構築を進める中国に自制を促すことにしていて、成果文書に北朝鮮や中国に前向きな対応を促す明確なメッセージを盛り込めるかが焦点です。 また、韓国の最高裁判所が太平洋戦争中の徴用をめぐる裁判で、日本企業に賠償を命じる判決を言い渡したあと、日韓関係がぎくしゃくする中、安倍総理大臣とムン大統領が言葉を交わすのかも注目されます。 さらに、日本や中国、それにインドなど16か国が参加する大型の経済連携協定、ＲＣＥＰ＝東アジア地域包括的経済連携の交渉で、年内の実質妥結が見送られたことを踏まえ、早期妥結に向けた意思を各国首脳との間で確認したい考えです。 一方、安倍総理大臣は会議にあわせて、ロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談に臨むことにしています。 安倍総理大臣は年末までに、前提条件をつけずに平和条約を締結するとした、先のプーチン大統領の提案も踏まえ、通訳だけを交えた２人だけの会談で突っ込んだやり取りを行う考えで、北方領土問題を含む平和条約交渉に進展が図れるかも焦点です。
