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「戻りたい、でも…」見えぬ復興の姿 糸魚川大火1カ月

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NewsHub新潟県糸魚川市の大規模火災の発生から22日で1カ月。被災地では、焼け落ちたがれきの撤去が少しずつ進む。自宅や店を失った人々は再建に思いを巡らせるが、街全体の復興の青写真は、見えてこない。 21日午前。曇り空の下、被災地のあちこちで10台ほどの重機が、燃えた木くずをトラックに積み込んでいた。市民の姿は少なく、作業員ばかりが目につく。 観光協会勤務の大久保峰生さん(60)は、市役所の倉庫から大きなバケツやテントをワゴン車に積み、糸魚川駅前の観光施設へ運び込んだ。22日の「あんこう祭り」に向けた準備だ。毎年恒例のイベント。復興の足がかりにと、予定通りに開催を決めた。 自宅は全焼し、約500メートル離れた仮住まいで暮らしている。近いようでも、慣れ親しんだ近所との距離を感じる。元の場所に戻りたいが、「代わりの土地に行くべきか」と思いは揺れる。市が街全体の復興計画を示さない現状では、判断のしようもない。「早いとこ進めてくれ、だわな」 糸魚川市は今月12日、「復旧・復興に向けた考え方」を発表した。コンセプトは「火災や災害に強く、活力に満ちた新たなまち」。火災があった地区は木造建物が密集し、火は南風にあおられて広がった。市は地区の一部を、原則として耐火建築物しか建てられない「防火地域」に指定する方針だ。 ただ、具体的な街の姿について…

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