米国の首都ワシントンの緑地帯ナショナルモールで２７日、人工妊娠中絶に反対するデモ行進が行われた。中絶の是非は米国世論を二分しているが、トランプ政権は反対方針を明確にしており、参加者からは中絶に寛容だったオバマ前政権からの転換に期待する声が上がった。ロイター通信によると、数万人が参加した。 ペンス副大統領がデモ行進に先立つ集会に出席し、新政権が来週発表する連邦最高裁判事の補充人事について中絶反対派を選ぶ考えを表明した。トランプ大統領はデモ行進を「全面支援する」とツイッターに投稿した。 デモ行進は１９７３年に最高裁が中絶を合憲化して以来毎年実施され、今回が４４回目。参加者の多くは白人で、カトリック教徒やトランプ氏の支持者とみられる若者が目立った。同じ場所では約１週間前にトランプ氏に反対する「女性大行進」が行われた。（共同）
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